腰痛を鍼灸治療で改善させる方法

埼玉県久喜市・幸手市でこのようなお悩みは、『おかだ鍼灸院』にお任せください。

痛む場所は、主にウエストより上の方に現れる事が多いです。

稀に、臀部などに痛みを生じる場合もあります。

椎間関節性腰痛とは、背骨と背骨の間で構成される関節です。

この関節には、関節包と呼ばれる関節を包む袋があります。

この関節に急激な力が加わると、関節を包む袋が引き伸ばされてしまい「炎症」・「出血」・「断裂」などを引き起こします。

これらは、筋筋膜性腰痛と同じく、重い物を持ち上げたり・ゴルフのスイングのように急に腰を捻じると発症します。

この椎間関節性腰痛も鍼灸院に良く来られる「ぎっくり腰」の一つです。

この関節は、中高年になってくると、関節の変形が起きて関節の適合性が悪くなります。

そうすると、関節を包んでいる袋（関節包）に負担がかかり、厚くなると同時に弾力を失います。

そうすると、はっきりした誘因もないのに、腰痛を起こす事があります。

椎間関節性腰痛の特徴は、主に「ウエストライン」に痛みを生じる事が多いです。

中高年になって、腰に痛みを生じるようになり、『整形外科』でレントゲンを撮ってもらうと、たいてい腰の骨に変形（骨棘）があると言われます。

そして、腰骨の変形以外に異常が見当たらない場合は、「変形性腰椎症」と診断される事が多いです。

レントゲンによる腰の変形（骨棘）は、５０歳代で９０％、女性では、８０％もこの所見（骨棘）があると言われています。

【参考文献】坐骨神経痛（診察法と治療法）

これらの事を考えると、腰の痛みを感じていない方の中に腰骨の変形（骨棘）があるという事です。

骨が変形し神経を圧迫している方もいますが、そのような方ばかりではありません。

骨の変形以外にも、腰痛を引き起こす原因があります。

例えば、レントゲンで写らないだけであって、筋肉による腰痛（慢性の筋筋膜性腰痛）であったり・関節による腰痛（椎間関節性腰痛）です。

脊椎圧迫骨折は、高齢の女性に多くみられます。

閉経後の女性は、卵巣からの女性ホルモンの分泌が消失します。女性ホルモンは、骨の代謝に関係するので骨密度が低下するのです。

骨密度が低下すると、骨はスカスカになり脆くなっています。このような時は、骨折を起こしやすいのです。

どのような時に起こりやすいかというと、

爪を切ろうとして前屈した時・靴下を履く時・ふとんの上で尻もちをついた時・洗濯物を干そうと腕を伸ばした時などに起こりやすいです。

また、高齢の方で強揉みの『マッサージ』が好きな方は、注意が必要です。

骨折をしている可能性がある時は、背骨の上を手を『グー』にして、軽く叩くと『ズキッ』と激痛がします。

筋肉・関節・靭帯を痛めた『ぎっくり腰』の場合、通常は痛がりません。

人間は、加齢に伴い骨が変形をしていきます。

鍼灸治療で、変形した骨を元通りにする事はできませんが、硬くなっている筋肉を緩めたり・関節の炎症を鎮める事はできます。

そうする事で、大半の腰痛は改善されます。

【鍼灸治療】を【痛み止めの注射】と同じように『腰だけ』に鍼をするものだと考える方がいますが、同じではありません。

なぜなら、鍼灸治療は『根本から体の回復を目指す』施術だからです。

大切な事は、あなたの回復を阻害する「本当の原因」を見つける事です。

それには、東洋医学による脈診・腹診・全身のツボの反応から、あなたの回復を妨げる原因を見つけるのです。

例えば、

お腹の触診をすると瘀血（おけつ）の反応ある方がいます。（上記の図）

これは、『血液が滞っていますよ！』と体が教えています。

この場合、腰痛の回復を阻害する原因は、『血行不良』です。

本来、血液の働きは、組織に栄養・酸素・ホルモン等を運び・老廃物・二酸化炭素を回収する働きがあります。

これらの働きが悪くなると、乳酸が溜まりこれがきっかけとなって、『発痛物質』が発生し腰痛を引き起こたり、回復を妨げます

その為、鍼灸では、血液の滞りを改善させるツボ（根本原因）に鍼灸を行ないます。

その後、腰回りのツボ（対症療法）に施術を行ない腰痛の改善につなげます。

瘀血（おけつ）を例にお伝えしましたが、ひとりひとり原因は様々です。

• 免疫系（慢性口蓋扁桃炎・上咽頭炎）
• 自律神経系
• ホルモン系
• 結合組織の硬化

などの影響を受けている事が多いです。

湿布を貼ったり・マッサージを受けても改善がみられない方は、鍼灸で『身体の根本』から変えて行く方が近道かも知れません。