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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸一筋のひとり言

鍼の刺激に「強い人」と「弱い人」がいる事を知ってますか?

鍼の刺激に「強い人」と「弱い人」

【記事更新日】令和6年2月21日

【筆者】岡田 匡史(鍼灸師)

人によって、短い時間・軽めのマッサージを受けただけで「もみ返し」が起きてしまう方がいます。

 

逆に、60分・90分・120分と長時間・強いマッサージを受けても問題ない人がいます。

 

これは、刺激に対して「強い人」と「弱い人」の差です。

 

これは、鍼灸でもあります。

 

同じツボ・同じ鍼の太さ・同じ長さの鍼で施術をしても「全く痛がらない人」もいれば、「痛がる人」もいます。

 

また、同じ鍼・同じ本数・同じ時間をかけて施術をしても、「瞑眩反応(めんげんはんのう)」が出る人もいれば、全くでない人もいます。

鍼を受けた事のある方なら、「他の人は痛くないと聞いていたのに、私の場合は痛かった・・・。」

 

「鍼をすると軽くなると聞いたのに、2・3日体がだるかった・・・。」

 

などを経験した事があると思います。

 

この差が、鍼の刺激に対して「強い人」と「弱い人」の差です。

 

私の場合は、なるべくこのような事がないように、鍼の刺激に「弱い(敏感)タイプ」なのか・「強い(普通)タイプ」なのか見極める為に色々な「情報」を集めてから施術をしています。

 

例えば、以下のような事がらです。

■揉み返しが「起きやすい人」と「起きにくい人」

マッサージや整体を受けた後に、すぐに揉み返しがきてしまう方は、鍼の刺激に弱い人が多いです。

 

逆に、強く押されたり・長く施術を受けても、全く平気な方は刺激に強い人です。

■薬の副作用が「出やすい人」と「出にくい人」

「今まで、色々な薬を服用してきたけれど副作用が出た事がないんだよね」と、いう方は、刺激に強い傾向があります。

 

逆に、副作用でやすい人は、刺激に弱い事が多いです。

 

■手が「汗ばむ人」と「汗ばまない人」

初めて鍼灸を受けられる方は、たいてい緊張しています。しかし、緊張していても、手が「汗ばむ方」と「汗ばまない方」がいます。

 

この方達を比べると、汗ばむ方の方か刺激に弱い傾向があります。

■皮膚が「柔らかい人」と「硬い人」

私の場合、手の平の皮膚が「柔らかい人」と「硬い人」を比べる事があります。柔らかい人の方が刺激に弱く・硬い人の方が刺激に強い傾向があります。

■肌が白く、つるつるして滑らかな人

肌が白く・つるつるしている人は、鍼の刺激に敏感で弱い刺激で効果が出る事が多いです。逆に、強い刺激だとドーゼオーバになる事が多いです。

 

■「神経質の人」と「おおらかな人」

細かい事が気になってしまう方は、神経が鋭くなっているせいか刺激に対して過敏に反応をする事があります。その為、鍼の刺激は、弱いタイプが多いです。

 

逆に、おおらかな人・のんびりしている方は、刺激に対して強いと思われます。

 

■「肉体労働の人」と「デスクワークの人」

昔から、都会の人は刺激に敏感で弱く、田舎の人の方が刺激に強いと言われていました。

 

これは、都会の人の方が「精神労働者」が多く、田舎の人の方が「肉体労働者」が多かったとからだと思われます。

 

このような理由から、

デスクワークの方は、頭ばかり使っていて、神経が過敏になっています。その為、鍼の刺激に対して弱い傾向があります。

 

逆に、肉体労働の方は、デスクワークの方に比べると刺激に強い傾向があります。

■おしゃべりの人

お話し好きの方で、「こちらの説明を聞いていないんじゃないかな?」と、思うぐらい喋り続けるタイプの人は、刺激に弱い傾向があります。

 

■精神疾患を患っている人

すべての方に当てはまりませんが、健康な方に比べて精神疾患(うつ・不安症)の方の多くは、鍼の刺激に弱い傾向があります。

 

■男性と女性

一見、男性の方が体格が良く、鍼の刺激に対して強い感じがします。しかし、実際、施術をしてみると女性の方が刺激に強い事が多いです。

 

初めて鍼を受けられる男性の場合だと、ツボに刺す際に使用する鍼管をツボに当てただけで、「痛い!」と、言われた事があります。

 

まだ、刺していないのに・・・。

 

このような具合に、鍼の刺激に対して「強い人(普通)なのか?」・「弱い人(敏感)なのか?」大まかに判断しています。

 

ただ、先ほどお伝えした内容は、絶対的な法則ではありません。

 

実際に施術をしてみないと、分からないところがあります。

 

その為、私の場合、初めての方には、「軽めの刺激」で施術をしています。

 

そうする事で、「鍼を受けて懲りた・・・」と、いう人を減らし、2回目・3回目と施術を続けていくうちに、その人に合った適切な刺激量に調整する事ができます。

 

その結果、「症状の改善」につながっていきます。

 

鍼の刺激に弱い方は、「鍼治療に向いていないのでは?」と、思われますが、そんな事はありません。

 

この方達は、少しの刺激で身体が変化する体質なので、東洋系の鍼をしてくれ鍼灸院が向いていると思われます。

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師