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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸一筋の独り言

鍼治療は痛いところに刺すものなの?

鍼治療は【痛いところ】と【痛くないところ】に刺す事がある

【記事更新日】令和6年7月12日

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

 

肩こりや腰痛の鍼治療では、肩が痛ければ肩に、腰が痛ければ腰に刺すものだと思っている方が多いと思います。

 

実際に、ほとんどの鍼灸院・鍼灸整骨院でも患部のみに鍼を刺すところが多いです。

 

それは、痛いところに鍼をした方が、患者さんが納得してくれるし、楽になる時もあるからです。

 

また、経験が浅い鍼灸師では、患部から遠く離れたツボに鍼をしても効果がないと思っている方がいるからです。

 

私も鍼灸師の免許を取得したばかりの時は、そうでした。患者さんが『痛い!』・『凝っている!』と訴えるツボに鍼をしていました。

 

それでも、症状の軽い方であれば、患部に直接鍼を刺すだけで効果があり喜ばれた事を思い出します。

 

しかし、長年、鍼灸治療を続けていると簡単な方ばかりではありません。

 

痛いと訴えている、肩や腰にいくら鍼を刺しても全く変化がない方も出てきます。

 

これは、『鍼の効きにくい人』だった可能性もありますが、本当の原因に対処できていない事もあります。

 

例えば、

喉の違和感がなくても『口蓋扁桃』や『上咽頭』の炎症が強くなると、その影響が波及し『首こり』・『肩こり』を起こす事があります。

 

また、口蓋扁桃や上咽頭は、いつも空気中の『ウイルス』や『細菌』とリンパ球が戦っているので、活性化されたリンパ球がいます。

 

それに加え、たぼこ・粉塵・黄砂を吸い込んだり・ワクチン・ストレス・低気圧・寒冷などにより喉の炎症を助長させると、活性化した『リンパ球』・『単球』やこれらが産生した炎症物質(サイトカイン)が血流に乗り、遠く離れた関節・靭帯の炎症を助長させる事があります。

 

このような場合は、喉の治療をしないと肩こり・腰痛・坐骨神経痛・膝関節痛などが改善されない事があります。

 

レントゲンやMRIで骨や靭帯を詳しく調べてみても、異常がみられない方は、喉の影響があるかもしれません。

以前、五十肩で来られた方の中に、喉の反応(口蓋扁桃・上咽頭の炎症)が強く出ている方がいました。

 

その方の場合、『痛い!』と訴える肩に鍼をしても変化がありませんでした。

 

しかし、喉の炎症を鎮めるツボに鍼をすると肩の動きが増し、2~3か月施術を続けていくと夜中にうずいていた痛みもなくなった方がいました。

 

このように、本当の原因に鍼をしないと効果が表れない事があります。

 

また、ぎっくり腰のような急性腰痛の方の中には、直接患部に鍼をすると悪化する場合があります。

 

これは、腰に鍼をする事で血行が良くなり、患部の炎症助長させてしまうからです。

 

慢性腰痛であれば、血行不良を起こしているので患部に鍼をすると楽になる事が多いですが、急性腰痛の場合は『逆効果』になります。

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師