埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方

自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

                  幸手駅から徒歩15分・久喜駅から車で15分

受付対応
8:00~18:00 土曜12:00迄
営業時間
平 日 午前 8:30~12:00
    午後 2:00~ 6:00
土曜日 午前 8:30~12:00
定休日
土曜日午後・日曜日・祝日

完全予約制 

新規の方は、限定1日3名まで

0480-53-3671
鍼灸一筋のひとり言

鍼治療って神経に刺すんですか?

鍼治療

鍼治療は神経に刺しているわけではありません

最終更新日:令和5年10月13日

筆者:岡田匡史(鍼灸師)

 

ときどき、初めて鍼灸を受けに来られた方に、「鍼治療って、神経に刺すんですか?」と怖い質問を受ける事があります。

 

実は、鍼治療では神経に刺している分けではありません。

 

なぜ、神経に刺さないのかというと、嫌な痛みを感じたり・腕の神経(橈骨神経)に刺すと麻痺を起こす事もあるからです。

 

ただ、間違えてほしくない事は、鍼が筋肉のコリに当たった時の「ズーン」という痛気持ちよい響きは、神経に刺さっているのではありません。

 

これは、筋肉の膜(筋膜)を通過した時に感じます。

 

また、鍼を受けた事がある方は、知っていると思いますが、鍼を刺す時は、鍼管(しんかん)と呼ばれる管を使います。

これは、鍼を刺す時に「痛みを軽減させる」道具です。

 

鍼灸師は、この鍼管から鍼の頭が出ている所を、「チョンチョン」と叩いて鍼を刺していきます。

 

この鍼管のおかげで、あまり痛みを感じずに鍼治療を受ける事ができるのです。

 

しかし、ときどき、毛穴に刺してしまうと、「ピリッ」とする痛みを感じる事があります。

 

これも、神経に刺しているわけではないので問題ありません。この痛みは、軽く揉んでいるとすぐに取れてきます。

 

鍼治療は神経に刺しているのではないのなら、何をしているの?

あなたは、「経絡」という言葉を聞いた事がありますか?

 

12本の正経と8本の奇経と呼ばれる「経絡」があります。

 

この経絡は、川のようなもので「気」・「血」・「水」が流れていると考えられています。

 

そして、どこにつながっているのかというと、内臓(五臓六腑)です。

【ウィキペディアから引用】

経絡(けいらく)とは、古代中国の医学において、人体の中の気血栄衛(気や血や水などといった生きるために必要なもの、現代でいう物質代謝)の通り道として考え出されたものである。

■五臓六腑

五臓⇒肝・心・脾・肺・腎

六腑⇒胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦

以前、テレビ番組で

胃下垂による食欲不振の方に、足三里と呼ばれるツボに鍼を刺す映像を見た事があります。

 

その時に、エコーで観察していると、胃が持ち上がり活発に動く様子が映しだされていました。

 

このように、足に刺した鍼が、経絡を通して内臓に変化をもたらしているのです。

 

反対に、内臓(五臓六腑)に問題が起きると、経絡の流れ(気・血・水)にも変化が起きます。

 

例えるなら、川の流れが「激しくなったり」・「よどんだり」するようなものです。

そこで、鍼灸師は、この経絡(気・血・水)の流れを調節する為に「ツボ」を使います。

 

このツボは、「浅いところ」や「深いところ」にあったりと様々です。

 

指で感触を読み取りながら、浅く刺したり・深く刺したりするのです。

 

このように鍼治療では、神経に鍼を刺す事を目的としているのではなくて、経絡の流れを良くし、五臓六腑(内臓)のバランスを整える為に行っています。

 

※東洋医学系の鍼灸院の場合です。

 

 

【関連記事】

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師