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鍼灸師のひとり言

置鍼について

鍼を「すぐに抜く場合」と「置鍼する場合」

【記事更新日】令和6年1月17日

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

 

先日、初めて鍼灸院に来られた方に施術していると「えっ、鍼をしてすぐに抜くんですか?」と、言われました。

 

その方は、他の鍼灸院で受けた事があったようで、鍼をしたらしばらく置鍼(刺しっぱなし)するものだと思っていました。

 

確かに、他の鍼灸院では、しばらく置鍼をして他の患者さんの施術にあたるところもあります。

 

その方が、大勢の患者さんを一人でみる事ができるからです。

 

また、患者さんによっては、長く治療を受けられたと「満足感」が高くなる事があります。

 

しかし、東洋医学(鍼灸)では、脈拍の速い人は、「速く刺して速く抜く」・脈が遅い人は、「留めておく(置鍼)」などの法則があります。

これを無視すると、かえって調子が悪くなる人が出てきます。

 

【鍼灸書籍】経絡治療のすすめ(医道の日本社)にも、「浮いた脈の時に深く刺したり、速い脈の時に置鍼すると、患者は気分が悪くなり、来なくなる。」

「鍼は恐ろしいと経験するのはこういう患者で、浮いた脈のときに正しく接触鍼や浅刺をするとパッと治り、大の鍼信奉者となるのであるから、如何に脈状を判定するのが大切かが分かる」と、書かれています。

このような理由から、私が置鍼する時は、「脈拍が遅く、沈んでいるような時」に置鍼して、脈がしっかり出でくるようになってから鍼を抜いています。

 

また、のぼせが強く足が冷えている方に「百会(頭のてっぺん)」の置鍼をすると、かえってのぼせが強くなる事があります。

これは、頭頂部に鍼を留めている事によって、気血が集まってくる為です。

 

このような時は、のぼせを引かせるために、足のツボに鍼をして気血を下方に誘導したり・頭部から気を抜く(鍼を刺したら鍼孔をとじないで抜く)ように施術をするとスッキリする事が多いです。

 

以前、鍼灸院にこられた方で、後頭部にアイスノンを当てながら来られた方がいました。

 

その方は、後頭部が熱くなってしまい気持ちが悪いそうです。その為、いつも「冷やしている」と言っていました。

 

この場合、まさに逆上せている状態です。

 

足のツボに鍼をして、熱を下方に引っ張り、後頭部の気を抜いてあげると、帰りはアイスノンで冷やさなくても、大丈夫になりました。

 

このように、私の場合は、体の状態によって、鍼を置鍼したり・すぐに抜いたりと使い分けをしています。

 

 

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プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師