どこの鍼灸院に行けば良い？選び方のポイント！

■鍼灸院へ行く目的を明確にする

どこでも同じようなサービスを受けられると思ってしまいますが、それぞれ得意分野があります。

例えば、

• ぎっくり腰で歩くのも・立つのも辛い方は、「治療」を提供する鍼灸院へ。
• 気持ち良さを求めている方は、「リラクゼーション」を提供する鍼灸院へ
• 肌のシワ・たるみなどを改善したい方は、「美容」を提供する鍼灸院へ。

このような具合に、あなたが求めている目的を明確にして選んで下さい。

■雑誌に掲載されました！は、腕に関係なし

たくさんのホームページを見ていくと、「雑誌に掲載されました！」・「芸能人が来ました！」などみる事があります。

一見、「すご腕の鍼灸師がいるのかな？」と、思ってしまう事でしょう。

しかし、そんな事はありません。

お金を払えば、「雑誌に掲載されるし」・「芸能人」も来てくれます。

■遠すぎない鍼灸院を探す

良い口コミを見つけたり・あなたの症状を専門とする鍼灸院を見つけると、遠くても行きたくなる気持ちは、分かります。

ただ、あまり遠いと通う事ができません。

一度の施術で良くなれば良いですが、ほとんどの場合、しばらく通わなくては改善しないものです。

まして、数カ月・数年とずっと調子が悪いという人では、中・長期的にかかる事が多いです。

「週に１～２度来てください」と、言われても通える範囲の鍼灸院を探しましょう。

■話しをしっかり聞いてくれる

心身一如という言葉がありますが、心と体はつながっています。

話を聞いてもらえるだけで、気持ちが落ち着き「体調」が良くなる事があります。

相談に乗ってくれる先生を探しましょう。

■必要であれば西洋医学を勧める

東洋医学で改善する不調は、たくさんあります。しかし、西洋医学でなければ改善しない不調もたくさんあります。

以前、「肩が痛い！」と、来られた方がいました。その方は、「整骨院で３ヵ月マッサージを受けているけれど、治らない」と言っていました。

調べてみると、肩の筋（スジ）が切れている可能性がありました。

病院で検査をしてもらうように勧めたところ、やはり筋が切れていて手術になりました。

その後は、良好です。

東洋医学で手に負えないものは、西洋医学を勧められる先生をお勧めします。

■通える料金の鍼灸院を探す

私の知り合いが経営している鍼灸院では、５０００円～８０００円ぐらいの所が多いです。（令和５年）

地域によって、家賃も異なるし人件費・院の運営に関わる諸費用も違うので、治療院によって様々です。

東京方面では、１万円以上かかる鍼灸院もあるでしょう。

長年の不調を改善するには時間がかかるので、あなたが通える範囲の鍼灸院を探しましょう。

■鍼灸院には「東洋系」と「西洋系」がある

鍼灸＝東洋医学と思っている方が多いですが、考え方（理論）の違いから「東洋系」と「西洋系」があります。

その為、

体質改善を目的に鍼灸院へ行ったら、筋肉のコリに鍼を打たれただけだった・・・。

肩や腰のコリに「ズーン」と響くような鍼を打ってもらえると思って行ったら、手や足に鍼をされただけだった・・・。

などの違いが出てきます。

東洋系の鍼灸院は、五臓の働き・バランスを整えるので、脈診・腹診・舌診などをして、「腰痛」や「肩こり」で行っても腰や肩だけに鍼を打つ事はありません。

病の根本原因となる「五臓の働き・バランス」を整えて体調を良くし、その結果、腰痛・肩こりを改善させようとします。

また、細い鍼・浅い鍼をする体に優しい鍼です。

体質改善を目的の方・患部に鍼をする西洋系のやり方で効果を感じない方・痛みに弱い方に向いています。

西洋系の鍼灸院は、筋肉や神経にアプローチをするので、「肩こり」・「腰痛」で行った場合、患部に鍼を打つ事が多いです。

ズーンと響く鍼が好きな方・遠隔の鍼を行う東洋系の鍼では効果を感じない方に向いています。

■回数券を勧める鍼灸院は、大丈夫？

施術を何度か受けてみて、納得ができているのならば、問題ないと思います。

しかし、１～２度の施術しか受けていないのに購入してしまうと、「やっぱり合わないかも？」と、思った時に券が余ってしまって困る事があるようです。

また、回数券の購入を強く勧めるところは、あなたの事より、治療院の利益を優先に考えているのかも知れません。

■都内と地方に腕の差はない！

ときどき、地方の方の中には、都内の鍼灸院の方が腕が良いと思っている人がいます。（高齢の方に多い）

私が採用している長野式（鍼の流派）の場合は、大分の先生（故：長野潔先生）が考案されました。

そこから、世界に広がりハーバード大学で長野式（鍼灸）を教えている先生もいらっしゃったそうです。（現在は、分かりません）

また、各流派の勉強会は、東京で開催される事も多いですが、全国から鍼灸師が集まってきます。

この事を考えると、鍼灸師のやる気しだいなので「都内」も「地方」も関係ありません。

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