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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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逆子には、至陰がお勧めです。このツボにお灸をすると逆子が改善される事があります。特に、右側の至陰が重要です。
【記事投稿日】令和元年12月13日(金)
【筆者】岡田匡史(鍼灸師)
私(鍼灸師)には、三歳離れた姉がいます。その姉には、二人の女の子と一人の男の子がいます。
その三人の子供の内、二人が逆子でした。
最初に逆子を戻したのは、今から17年ぐらい前の事です。その当時は、私も鍼灸の免許を取って数年経ったばかりで、知識も少なく・経験もありません。
そんな私が、逆子を戻すたために使ったツボは、「至陰(しいん)」でした。
なぜ、そのツボを使ったのかというと、逆子には至陰という頭の中の方程式しかなかったからです。
逆子 = 至陰(しいん)
私は、姉の小指(至陰)に、もぐさを捻ってお灸を5~7壮程すえました。
すると、姉は「今、お腹が動いた!」と教えてくれました。私は、心の中で「そんなすぐに変化があるものなのかな?」と、思いましたが、後日、姉が産婦人科で検査してもらったところ、正常の位置に戻っていました。これが、一番上の女の子の時です。
次に、逆子だと分かったのは、3人目の男の子の時でした。
今回も、前回と同じく至陰(しいん)のツボで、上手く戻るだろうと私は、思っていました。
しかし、前回と同じように至陰にお灸をしても、姉が「お腹が動いた!」と、言うことはありませんでした。
案の定、産婦人科で検査をしてもらっても、逆子のままでした。
その後も、同じ事を繰り返しましたが、前回のようにうまく行きません。
しかし、ある時、ひらめきが起こりました。「腰にお灸をしてみたらどうだろうか?」と。
私は、さっそく姉の腰(ツボ)に、棒灸と呼ばれる温かいお灸をしました。
すると、姉は、「お腹が動いた!」と言ってくれました。産婦人科で再び検査してもらうと、正常の位置に戻っていたという事がありました。
なぜ、腰のお灸が功を奏したのかは、後年わかりました。
最近(2018年9月24日)では、NHKでも東洋医学を紹介する番組(東洋医学 ホントのチカラ ~科学で迫る鍼灸・漢方・ヨガ~)で、逆子の鍼灸施術が行われていました。
この時に使っていた「ツボ」は、三陰交(さんいんこう)と呼ばれるツボでした。
三陰交に鍼をすると、赤ちゃんが動きだすエコー画像も紹介されていました。
このように、逆子は、「至陰」や「三陰交」のツボを使って、正常の位置に戻る事が良くあるのです。
逆子を改善するツボがどこにあるのかというと、足の小指にあります。
鍼灸師の教科書である【経絡経穴概論】によると、
至陰(しいん)は、「足の第5指外側爪甲根部、爪甲の角を去ること一分に取る」と書かれています。
どこにツボがあるのか、イメージが湧かないと思うので、下記の図を参考にして下さい。
逆子のツボを検索すると、「至陰」について書かれているサイトが出てききますが、どちら(右または左)の至陰に、お灸をすれば良いのか、書かれているものが少ないです。
逆子を改善するには、右の「至陰」をお勧めします。
この理由を簡単にお伝えすると、
人間の体には、経絡というものがあり、そこに気・血が流れます。例えていうなら、川のようなものです。山から出た湧き水から始まり、だんだんと水が多くなり川となって、海までつながっているようなイメージです。
そして、右の小指を通る経絡(川)は、足の太陽膀胱経と呼ばれる経絡(川)が通っており、足の少陰腎経につながります。そして、その経絡(川)は、右の腎臓(命門)とつながるのです。
至陰にお灸をすると、経絡でつながっているので右腎(命門)を活性化させます。命の門と呼ばれるぐらいですから、ここがとても重要な所だという事は、何となく一般の方にも分かるかと思います。
また、【鍼灸治療基礎学(医道の日本社)】にも、
難産に著効あり。また、胎児の位置不良を治す(右の方が良く効く)と書かれています。
このような理由から、逆子を改善する場合は、「右至陰」が重要という事です。
【参考文献】
■女性のお悩み
■胃腸のトラブル
■体の痛み
■喉・気管のトラブル
■その他のトラブル
■不調の原因