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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸一筋の独り言

鍼灸師が教える安産の灸!

安産の灸には、「三陰交」がお勧め

安産

【最終更新日】令和6年4月2日

【筆者】岡田 匡史(鍼灸師)

 

鍼灸のプロが教える不妊症に有効なツボの記事で「血虚(けっきょ)」について書きましたが、「三陰交」は、その血を増やすのに効果的なツボになります。

 

東洋医学で考える「血」は、物を見たり・体を動かしたり・頭で考えたりする時に使われます。

 

女性の場合は、毎月子供を作る準備の為に「血」を使って「子宮」という赤ちゃんのベットを作ります。

また、妊娠すると「血(栄養)」によって胎児を育てます。

 

安産のツボを発見した産婦人科医の『石野信安先生』は、「三陰交というツボは、終戦後すぐに私が、ここにお灸をすえて、胎児の逆子を治したのがきっかけで使うようになりました。その後、ここにお灸をしていると、安産になり、さらに生まれた子供が丈夫に育つことに気がつきました」と、首藤伝明症例集(医道の日本)に書かれていす。

 

妊娠中の女性は、胎児に「血」という栄養を与える為に血を消耗してしまいます。

 

「三陰交」は、血を作る作用があるので母体にも良いし、胎児にも栄養が十分に行くので安産で丈夫な子供ができると言われるのです。

安産の灸を『開始する時期』と『ツボの位置』

開始時期について

安産のお灸を開始する時期は、つわりもだいたい終わり、胎盤も安定して発育が軌道に乗る妊娠5カ月目からになります。

 

妊娠初期に『三陰交』を使うと、流産をする恐れがあると、大昔の人は言っていました。

 

実際、使っても問題ないと思われますが、昔の方の意見を尊重し5ヵ月目から行う事をお勧めします。

 

ツボの位置
安産に使われるツボ(三陰交)

三陰交は、足の脛の内側にあるツボです。

 

ツボの位置は、内くるぶしから、3寸上の骨際にあります。

 

右の三陰交を取る時は、左手の小指を内くるぶしの頂点に当てます。人差し指の上端と脛の骨際が交わる所が三陰交になります。

お灸のやり方

お灸(透熱灸)

透熱灸のやり方

昔ながらのお灸に、透熱灸があります。

 

これは、もぐさを糸状に伸ばし、米粒程の大きさにちぎって皮膚に直接のせます。

 

そして、線香でもぐさに火を着けて燃やします。

 

このお灸は、皮膚にやけどが出来ますが、他のお灸に比べて効果が高いと言われています。

 

詳しいやり方・ヤケドになりにくい方法は、下記の透熱灸のやり方をご覧ください。

お灸(台座灸)
台座灸のやり方

台座灸の裏側にシールが付いているタイプの場合は、シールを剥がします。

 

そして、ツボに貼り付けます。

 

あとは、ライターで火を着けます。

 

最初は、何も感じませんが、徐々に温かくなっていきます。もし、熱すぎる時は、我慢せずに取り除いて下さい。

 

温かさがなくなったら、お灸を取り、灰皿に捨てます。

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師