埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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最終更新日:令和5年8月16日
今年の5月に、膝に痛みを訴える60代の女性が来られました。
この女性の膝をみると、右膝が左膝に比べて腫れていて、やや熱を持っていました。
この女性の話をお聞きすると、特に何もしていないのに膝痛が発症したそうです。
あまりに膝が痛いので、整形外科で診てもらったところ、年齢による骨の変形が少しある事・水が溜まっている事を言われたそうです。
そして、『この膝の水は、抜くほどではないから大丈夫』と言われ、電気治療やマッサージを受けるように言われたそうです。
このような中で、5月のゴールデンウイーク中に田植えの仕事をしたら、余計に膝に水が溜まってしまい、自転車をこぐ時・寝返りで布団をける時・屈伸する時に、膝痛を生じるようになったそうです。
そして、友達の紹介で、私の鍼灸院に来られました。
膝に水が溜まってしまった事を気にかけているようだったので、自宅でできるお灸を勧めました。
水が溜まってしまった膝痛に、お灸が良いなんて知らない方も多いと思います。
実は、お灸で膝の腫れが引く事は、良くみられ事です。
『お灸じゃなくて、注射器で水を抜いてしまえばいいんじゃないの?』と思う方もいますが、注射器で抜いた場合は、また水が溜まりやすいのです。
だから、ちょくちょく注射器で抜いてもらっている方が、多いのです。
しかし、お灸で体質改善すると、徐々に水が吸収されるので、溜まりにくくなります。
この女性には、『陰陵泉(いんりょうせん)』と呼ばれるツボに毎日お灸をしてもらいました。
なぜ、このツボにお灸をしてもらったかというと、膝関節を包む袋(滑膜)の炎症が引けるからです。
この滑膜の炎症があると、水が溜まる膝痛になるのです。
膝にお灸が良いと聞くと、一般の方は、腫れている個所にお灸をして悪化させます。
そして、お灸をしても効果がないと・・・・。
これは、火に油を注いでいるからです。(炎症を起こしている膝を温めては、いけません。)
『痛い所』・『悪い所』にお灸をするのではなく、炎症を鎮めるツボを使うと良いのです。
この『陰陵泉』と呼ばれるツボが何処にあるのかというと、膝の内側の下にあります。
【参考】
鍼灸師の教科書である『経絡経穴概論』によると、「膝をたて、脛骨内側側縁を擦上して指のとまるところに取る」と記載されています。
このツボに1か月・2か月とお灸を続けていくと、水が溜まった膝痛に効果を発揮します。
そして、今年の5月に来られた女性の場合、最初の一ヵ月ぐらいは、なかなか炎症が鎮まらない感じでしたが、2か月程たつと、ほぼ正常の状態になりました。(水が吸収された)
ただ、日常生活で膝に負担をかけている方は、負担がかからないようにする必要がありますし、体重が重い方は、『運動不足』と『食生活』の改善は、言うまでもありません。
甘い物・せんべい類の食べ過ぎや、お酒・清涼飲料水の飲み過ぎは、脾胃に負担をかけて水が溜まった膝痛に悪影響を及ぼします。
また、自宅でお灸をしても改善がみられない方は、自然治癒力が上手く働けない状態になっています。このような方は、鍼灸の専門家によって体のバランス(免疫・血液の循環・自律神経・ホルモン・五臓六腑)を整える施術が必要です。
【参考書籍】