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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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最終更新日:令和6年5月7日
先日、「頭痛・肩こり・背中と腰の張り」などの不調を訴えている方に、『なぜ、足首と首の付け根に鍼をするんですか?』とご質問を頂きました。
その理由は、「自律神経を整えるためです」と答えました。
この女性に現れていた脈は、「弦脈(みゃく)」と呼ばれる脈でした。
弦というぐらいですから、「ビンビン」と硬く触れる脈をしています。
この脈が、どんな時に現れのかというと、「自律神経の乱れ」がある時です。
この女性の頭痛・肩こり・背中と腰の張りは、いつも神経を張りつめて生活をしていた為に起こったと考えられました。
このような時に、いきなり頭から、首・肩・背中・腰とたくさん鍼を打ってしまうと、刺激が多すぎて、かえって体調が悪くなる事があります。(繊細体質の場合)
このような時は、自律神経に関係する「ツボ」に鍼を行います。
そうすると、交感神経から副交感神経に切り替わり、心と体の力も抜けて『リラックス』してきます。
そうする事で、頭痛・肩こり・背中や腰の張りも楽になる事があります。
もちろん、それだけで緩まない方は、肩・背中・腰の施術も必要です。
世界に広まっている『長野式』を創始・体系された長野潔(ながのきよし)先生の著書(鍼灸臨床 新治療法の探求)によると、照海に鍼を留めると副腎皮質ホルモンの分泌が促進されて副腎髄質ホルモンの分泌を抑制するように働く、従って、交感神経緊張による「数脈」も取れてくる。と言われています。
そもそも副腎髄質ホルモンは、ストレスを浴びた時に「闘争」・「防衛」などに都合のよい身体の状態になる為に分泌されます。
それは、心臓の拍動が強くなったり・脈拍が速くなったり・血圧が上昇したり・血糖値を上げてエネルギーを供給できるように体を変化させる事です。
このような状態の時は、体が「リラックス」している状態ではありません。
しかし、長野潔先生が言われているように、照海に鍼を留めると、副腎髄質ホルモンの分泌が抑制されて、速い脈拍も落ち着くという事は、交感神経の緊張も緩んできている事を表わします。
もし、あなたが、ストレスによって自律神経の乱れが起きているのなら、「照海」にお灸をする事をお勧めします。
以前、更年期による自律神経失調症で「動悸」と「不眠」を訴えていた方に、照海のお灸をしてもらったところ、徐々に動悸もおさまり・眠れるようになった方がいました。
このように、自律神経を整える事が可能という事です。
照海は、足首の内側にある「ツボ」です。
足首の内側には、内踝(うちくるぶし)があります。その内踝の一番高くなっているところに、あなたの親指の端を当てます。
そこから、親指一本分下の所が、ツボ(照海)になります。
使用するお灸は、「台座灸」です。ドラッグストアーに行けば売っています。
商品名では、せんねん灸と呼ばれる物を使うと良いでしょう。
このお灸は、温度が「低いタイプ」から、「高いタイプ」の物まであります。
初めて、お灸をされる方は、温度の低いタイプを選んで下さい。
その理由は、温度の高いタイプを買ってしまうと、「水ぶくれ」になってしまう事があるからです。
また、お灸を行うタイミングは、朝でも・昼でも・夜でもかまいません。
ただ、お風呂に入った直後や、お酒を飲んだ後に行うのはやめましょう。
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