埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
幸手駅から徒歩15分・久喜駅から車で15分
受付対応 | 8:00~18:00 土曜12:00迄 |
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営業時間 | 平 日 午前 8:30~12:00 午後 2:00~ 6:00 土曜日 午前 8:30~12:00 |
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定休日 | 土曜日午後・日曜日・祝日 |
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完全予約制
新規の方は、限定1日3名まで
更新日)令和2年1月1日
以前、おかだ鍼灸院に来られた方から、「自律神経失調症の鍼灸治療って、どんな事をするんですか?」と、質問を受けた事があります。
初めて鍼灸を受けられる方ですと、何か特別なツボがあって、そこに鍼をすると、「スイッチ」が入ったように自律神経失調症が良くなるのかな?と、思っている方もいらっしゃるかと思います。
現実は、そんなに簡単ではありません。
あなたが体調不良で病院へ行った時、「血液検査」をしたり・「レントゲン」を撮ったり・「エコー検査」をしたり・「心電図」をとったりした事があると思います。これは、どこに異常があるのか見つける為です。
実は、鍼灸(東洋医学)も同じです。
まず、初めて来た方には、問診表に記入してもらい、「どのような不調があるのか?」・「いつから始まったのか?」・「どのような体質なのか?」などを知ります。
そして、ヒアリングの際には、問診表をもとにして、「身体の状態」・「日常生活の状況」について詳しく聞き、不調との関連を探ります。
次に、根本原因を見つける為に、東洋医学による独特な検査を行います。
それは、「お腹」・「脈」・「ツボ」・「舌」などの状態から、どこに問題があるのか察知する検査方法です。
この検査の結果によって、その人に合った「ツボ」が決まります。
大まかに伝えると、このようにして本当に「自律神経失調症」なのか確認をして治療を行います。
今までに、おかだ鍼灸院に来られた「自律神経失調症の方」・「パニック障害の方」・「うつ病の方」の問診表を見ると特徴的な記入の仕方をしています。
それは、問診表に【ご自身の体質に当てはまるものに全て〇をつけて下さい】という項目があるのですが、ほとんど全ての所に〇が付いている事です。
めまい・食欲がない・耳鳴りがする・動悸がする・肩こり・手足が冷たくなる・不眠がある・下痢になりやすい等・・・・。
「え!こんなに不調があるの?」と、思ってしまうような記入の仕方をしています。
これには、❝理由❞があります。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」と呼ばれる二つの神経があります。
その働きを車で例えるなら、
交感神経が「アクセル」で、副交感神経が「ブレーキ」みたいなものです。
自律神経失調症の方の場合は、この2つの神経のどちらかに偏っています。
肉体的・精神的なストレスで「交感神経」が興奮し続けている方だと、心臓は、「ドキドキ」するし・胃腸の働きが悪くなって、「食欲」がなくなります。
また、血管は、収縮するので「血流」が悪くなります。そうすると、筋肉も硬くなり肩こり・腰痛にもなりやすいのです。このように、自律神経と関連するもの全てが調子悪くなります。
その為、問診表に記入をしてもらうと、【ご自身の体質に当てはまるものに全て〇をつけて下さい】の欄が、〇だらけになってしまうのです。
※〇だらけにならない人方も稀にいます。
脈に触れただけで、「自律神経」が乱れているのか分かるの?と、思うかもしれませんが、脈は、全身の状態を現す鏡です。
例えば、走ったり・自転車をこいだり運動をすると脈拍が速くなりますよね?これは、交感神経が興奮(アクセル全開)しているからです。
しかし、身体を安静にしているのに、脈拍が速いままの方がいます。これは交感神経が興奮し続けているからです。
このように、脈拍が「速い」・「遅い」という事だけでも、自律神経の状態が分かります。
ただし、脈拍が速ければ、全て自律神経失調症だという分けではありません。
なぜかというと、「風邪を引いて熱がある場合」・「甲状腺機能亢進症の方の場合」・「せっかちの方」・「貧血がある方」・「運動直後の方」なども、脈拍が速くなっているからです。
また、脈には、「ピンピン」と張りつめたような硬い脈を触れたり・琴の弦を弾いたような脈に触れる事があります。
これらは、「緊脈(きんみゃく)」・「弦脈(げんみゃく)」と呼ばれる脈で、自律神経の乱れがある方に現れやすいです。
このようにして、脈からも「自律神経失調症なのか?」判断しています。
脈と同様に、「お腹も全身の状態を現す鏡」です。
健康な方のお腹は、赤ちゃんのように、弾力があり柔らかいお腹です。例えるなら、蒸かしたての饅頭のようなお腹です。
逆に、不健康な方のお腹は、グニャグニャと力のないお腹であったり・ところどころに硬いしこりがあったり・全体的に硬くなっているお腹です。
そして、自律神経失調症の方では、「軽くお腹を押しただけで、全て痛かったり」・「みぞおちが硬くなっていたり」・「軽く触るだけで動脈の拍動」を触れます。
なぜ、軽くお腹を押しただけなのに、どこを押しても痛みを感じるのは、神経が過敏になっているからです。
また、鳩尾(みぞおち)が硬くなっているのは、心(しん)の異常があるからです。
※みぞおちは、心と関係のある場所
ただ、心の異常といっても、「心臓病」と短絡的につなげないで下さい。
東洋医学では、心の働きに「精神活動」を統率すると考えられています。その為、ストレス等により、心(こころ)に負担がかかっていると考えます。
これらの反応を感じた時は、「自律神経失調症では?」と考えます。
うつ伏せに寝てもらうと、やたらと背中から腰にかけて筋肉が盛り上がり、緊張している方がいます。
この状態は、「交感神経」が緊張をしている時に現れる反応です。
また、食欲がない・動悸がする・めまいが起きる・息が苦しい・眠れないなど、さまざま症状を訴える方の中には、背骨を押すと痛みを感じる事があります。
特に両肩甲骨の間の「背骨」です。ひどい方では、背骨を押すと上から下まで全て「痛い!」という方もいます。
これも「交感神経」が緊張をしている反応です。
よくよく考えてみると、猫が怒っている時は、背中の毛を立ち上げていませんか?
このような時の猫は、リラックスをしているように見えません。いつでも戦えるように臨戦態勢です。
人間もストレスで神経が苛立っている時は、背中の筋肉が緊張して硬くなっていたり、背骨の上を押すと痛みに敏感になっているのです。
しかし、鍼灸で根気よく施術を続けていくうちに、その緊張もほぐれていきます。そうすると、筋肉の硬さも緩み・背骨の上を押しても痛みがなくなってきます。
その頃には、あなたの不調も楽になっている事でしょう。
私が、自律神経失調症で来られた方を施術する時に注意している事は、「なるべく痛みを感じさせない」事です。
なぜかというと、自律神経失調症の方の場合は、とても神経が過敏になっているからです。
健康の方であったら、「まったく痛くない」やり方でも、痛みを感じてしまう事があります。
どんなに、使うツボが合っていても、鍼灸で強い痛みを感じてしまうと、良い結果につながりません。
その為、おかだ鍼灸院では、「太い鍼」・「深く刺す鍼」・「電気でビリビリする鍼」・「熱いお灸」などは、行いません。
これらで効果を出している先生もいるかも知れませんが、経験的に強い刺激は交感神経を興奮させる事が多いです。
逆に、「細い鍼」・「浅い鍼」・「温かいお灸」を使って施術を行っています。この方法だと、鍼(はり)による痛み・お灸による熱さも感じにくくなります。
そして、交感神経から副交感神経に切り替わりやすく、「心」と「体」もリラックスし症状の改善につながります。