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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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【最終更新日】令和6年5月10日
時々、鍼灸院を訪れる方の中には、息を深く吸い込めなくて「息苦しい」と、お聞きする事があります。
先日来られた女性も、「最近、胸が痛いように感じて息苦しい」と、お聞きしました。(※検査異常があるわけではありません)
また、自分では、腹式呼吸をして深く息を吸って・吐いているのに、なぜか苦しいく感じるそうです。
このような方に共通する事は、
腹診(ふくしん)をしてみると、みぞおちが硬くなっていて、下腹部が軟弱になっています。
これは、東洋医学で考えると、「腎虚心実(じんきょしんじつ)」という状態になっています。
なぜ、このような状態になっていると、深い呼吸ができずに「息苦しく」感じのでしょうか?
それは、「腎の働き」に関係があります。
一般の方は、呼吸は「肺」だけが関わっていると思っていますが、東洋医学を学んでいる方は、深い呼吸には「腎」が関係している事を知っています。
腎には、納気作用(のうきさよう)があると考えられていて、吸い込んだ空気を体の奥深くに引っ張り込みます。
その為、
腎が弱っていると、深い呼吸ができなくなるので、「息苦しい」と感じるのです。
このような状態になりやすい方としては、更年期や産後の女性・ストレスによって自律神経失調症になっている方達です。
先ほど、お伝えした女性には、「腎」を元気にするツボを使って施術をしたところ、「息が吸いやすくなった!」と、おっしゃっていました。
あなたにも、このツボをご紹介していきますね。
■納気とは?
納気とは、「気」を納めるという意味です。「なんの気を、どう納めるのか」というと、肺が呼吸を通して吸い込んだ自然界の精気を、深く引っ張りこんで腎に納めます。
中医学って何だろう?(東洋学術出版)P223を引用
このブログで、度々ご紹介をしている照海(しょうかい)ですが、息苦しい時にも使えるツボです。
このツボは、足の少陰腎経(しょういんじんけい)と呼ばれる経絡上にあり、経絡を介して「腎」とつながっています。
※経絡(けいらく)とは、気・血の流れる川のようなものです。
その為、このツボに「はり」や「お灸」で刺激をすると、気・血の流れが良くなり「腎」に良い影響を与えます。
その結果、
深く息を吸い込めるようになり、息苦しさも改善されるという分けです。
関元(かんげん)は、お腹にあるツボです。
冒頭で、息苦しさを感じる方の多くは、「みぞおち付近が硬くなり、下腹部が軟弱になっている」と、お伝えしました。
関元は、このような条件で、脈拍が1分間に80拍以上の方に使用すると効果を発揮します。
私の経験では、このような時に関元に「はり」をすると、みぞおちが柔らかくなり呼吸が楽になる事が多いです。
これは、下腹部に行った「はり」によって、「心実」が改善されたからです。
これを読んでいるあなたは、このツボに「お灸」をすると良いでしょう。
照海は、足首の内側にある「ツボ」です。
足の内側を見ると、内果(ないか)と呼ばれる骨の出っ張りがあります。
この内果の下、1寸(親指の幅)の所にツボがあります。ここへ、台座灸を行います。
■経絡経穴概論(医道の日本社)
照海(しょうかい)
取穴部位:内果の直下1寸に取る。
関元は、下腹部にあるツボです。
お臍(へそ)の下、3寸(人差し指から小指の幅)にツボがあります。ここに、台座灸を行います。
■経絡経穴概論(医道の日本社)
関元(かんげん)
取穴部位:神闕穴の下3寸に取る。
【参考図書】
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