埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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鍼灸院に来られる女性(40~50代)の中にも、くしゃみ・力を入れた際に尿が漏れてしまう事を聞く事が時々あります。
なぜ、このような事が起きるのかというと、骨盤底筋群という内尿道括約筋を含む骨盤底の筋肉が緩むからです。
【ポイント】
骨盤底筋は、閉経により女性ホルモン(エストロゲン)の濃度の低下により緩んでくる。
その為、尿漏れ(尿失禁)を予防する為に骨盤底筋を鍛える体操をしている方も多いでしょう。
このような症状の時に効果的な『ツボ』があります。
それは、督脈(とくみゃく)にある腰兪(ようゆ)です。
これは、長野式(鍼灸の流派の一つ)では、自律神経処置で使うツボの1つです。
故:長野潔先生の著書(鍼灸臨床 新治療法の探求)には、『腰兪は、交感神経過緊張の抑制に有効する。それから、高齢者の失禁にも腰兪の施灸が奏功するので7壮すえると良い。婦人には失禁で人知れず悩んでいる人が割合が多いのでこの灸はとても喜ばれる』と、書かれています。
ここでは、高齢者と書かれていますが、40~50代の女性にも効果があります。
また、今年(2022年)に入り、「緊張をすると尿が漏れてしまう」と、お悩みを持った方(男性)が来られました。
その方によると、20年近くこの症状で悩んでいるそうです。
その為、心療内科で不安を抑える薬を服用していました。また、別の鍼灸院でも施術を受けていたそうです。
最初は、効果があったようですが、だんだん効果がなくなり『薬』の量も増えてしまったそうです。
そして、「薬の影響で朝の目覚めが悪く、仕事に遅刻をしてしまう事が増えてしまった」と、お聞きしました。
しかし、鍼灸で全身の状態を整えて、最後にこのツボにお灸をするようになってから、薬の量が減り症状も気にならなくなったそうです。
このように腰兪は、尿漏れに効果の期待できるツボです。
また、臨床に役立つ奇経八脈の使い方(東洋学術出版社)には、「督脈の流注が下腹部から骨盤の中央を下行して尿道口の下端に連絡するのは、尿道に陽気を供給し膀胱の約束能(尿道括約筋の生理的機能)を円滑に行わせることも督脈の働きの一つであるためと理解できます。」と、書かれていました。
この事からも、腰兪(ようゆ)は、督脈上にあるツボなので尿漏れに効果を発揮する事がうなずけます。
腰兪(ようゆ)の見つけ方は、簡単です。
丁度、お尻の割れ目の所の上端に『ツボ』があります。(督脈上)
ここに『透熱灸』または、『台座灸』を行います。
もぐさを捻る透熱灸(とうねつきゅう)の場合は、『7壮』ほど行います。
シールを剥がしてすぐに使える台座灸(だいざきゅう)の場合は、1つ行って下さい。