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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸一筋のひとり言

頑固な生理痛は、このツボがお勧め!

手ごわい「生理痛」を和らげたツボのお話

生理痛

生理痛には、蠡溝(れいこう)がお勧めです。

このツボを押して圧痛がある方は、お灸をすると生理痛が楽になる事が多いです。

【最終更新日】令和6年11月18日

【筆者】岡田 匡史(鍼灸師)

 

生理痛で鍼灸院に来られた方の中には、

  • 極度の痛みで救急車で運ばれた方
  • 中学生の頃から酷い生理痛で10年以上悩まされている方
  • 薬を服用しても痛みが酷く仕事に行けない方

 

​などの施術をした事があります。

 

このような方達には、一般的な生理痛に良く効くと言われるツボ(三陰交)を使っても、症状を和らげる事ができませんでした。

生理痛にお勧めのツボ(三陰交)

そこで、私が使用した「ツボ」は、蠡溝(れいこう)です。

 

このツボを押して強い痛みを感じる方であれば、「このツボが効くよ!」と、体が教えています。

 

大抵、そのような反応が出ていれば、痛みを和らげてくれます。

 

実際に鎮痛剤を前日から服用しているけれど、「下腹部が痛く、足まで痺れて辛い!」と、いう方が来られました。

 

その方の蠡溝(れいこう)を押してみると、やはり強い痛みがありました。

 

私は、そのツボにもぐさを捻るタイプのお灸(透熱灸)を行いました。

しばらくして下腹部を押してみると、『痛みが減っている!』と、本人から聞きました。

 

そして、施術が終わったころには、ほとんど腹部の痛みがなくなっていました。

 

このように、蠡溝(れいこう)は、生理痛をやわらげる強い力を持っています。

【参考】

この肝経の「蠡溝」の多壮灸は、子宮の充血・炎症、痙攣というような症状を消失させるのに非常に有効かと思われる。<引用:鍼灸臨床 新治療法の探求(医道の日本社)>

もし、あなたが三陰交(さんいんこう)のお灸をして楽にならなかった方であれば、蠡溝を使ってみて下さい。楽になる可能性があります。

 

また、このツボを使っても効果が現れない方は、『免疫の弱り』・『瘀血(おけつ)』・『自律神経』の影響を受けているのかも知れません。

 

そのような方は、鍼灸師にみて頂く事をお勧めします。

生理痛に効くツボの「解説」と「見つけ方」

ツボ(蠡溝)
蠡溝(れいこう)について

蠡溝は、足の厥陰肝経と呼ばれる経絡上にあります。経絡とは、気血が流れる川のようなものです。

 

この経絡は、お腹の生殖器系を通過しています。

 

その為、足のツボにお灸をすると、気血の流れが良くなり下腹部痛が改善されます。

 

このツボの見つけ方は、

足首にある内踝(うちくるぶし)から、5寸上に上がった脛(すね)の骨の溝にあります。

 

生理痛に効くツボの取り方1
生理痛に効くツボの取り方2
生理痛に効くツボの取り方3

【参考】

蠡溝(絡穴)

取穴部位:内果の上5寸、脛骨内側面上の陥凹部に取る

<引用:経絡経穴概論(医道の日本社)>

蠡溝(れいこう)は、骨の溝にあるツボなので、凹んでいる所をさがしましょう。

 

そして、その凹みを押した時に強い痛みがある方は、生理痛を和らげてくれるはずです。

 

そこに、『透熱灸(とうねつきゅう)』又は『台座灸(だいざきゅう)』を行います。

【参考図書】

  • 経絡経穴概論(医道の日本社)
  • 鍼灸臨床 新治療法の探求(医道の日本社)
  • 鍼灸臨床 わが三十年の軌跡(医道の日本社)

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師