『寝違え』を改善させるツボ！

【記事更新日】令和６年７月１６日

【筆者】岡田匡史（鍼灸師）

• 朝起きたら首が回らなかった
• 初めは少し痛いぐらいだったけれど、だんだん痛みが増して動かせなくなった
• マッサージをすれば楽になると思ったけど痛みが増した

もしかすると、あなたの首の痛みは『寝違え』かも知れません。

一般に『寝違え』の原因は、

1. 睡眠中不自然な姿勢で寝ていた
2. 前日のスポーツや労働で筋肉が疲労を起こし痙攣をおこした
3. 首の関節（関節包）に炎症が起きた

なとと考えられています。

私は、この中にもう１つ入れるとすると『上咽頭』や『口蓋扁桃』の炎症も原因の１つと考えています。

そのように考えている【理由】は

1. 寝違えを起こした後に風邪を引いた
2. 首が痛くなる前に喉の違和感があった
3. ストレスや過労・天候の変化で疲れが溜まっていた
4. エアコンをかけっぱなしで寝ていた後に首の調子が悪くなった
5. 特に何もしていないのに痛くなった
6. 喉の炎症に関連するツボに反応があった

など、患者さんから話を聞いたり、実際に『喉の炎症』に関連するツボに反応があったからです。

上咽頭や口蓋扁桃に炎症が起きると、『首の痛み（コリ）』が起きる理由は、喉の炎症が首の筋肉に直接波及するからです。

ストレスや過労で疲労がたまっている方は、体に起きた炎症を鎮める力が弱まっているので、まず照海にお灸をしましょう。

照海は、ストレスに対処する副腎に作用をして『ステロイドホルモン（コルチゾール）』を分泌を促します。

ステロイドホルモン（コルチゾール）は、抗炎症作用があるので『上咽頭』や『口蓋扁桃』の炎症を鎮めてくれます。

喉の炎症が静まると、胸鎖乳突筋の緊張も緩んできます。

照海は、内くるぶしの下１寸にあります。

また、手の親指と人差し指の間の付けにある合谷は、喉（呼吸器系）の炎症を鎮めてくれるので、『マッサージ』でほぐしたり『お灸』を行います。

すぐに効果が現れなくても、何もしないより早く良くなる事が多いです。

首の痛みが激しい急性期は、患部を揉んだり・叩いたりしないようにしましょう。

あと、お酒も避けた方が良いでしょう。

かえって、炎症を助長させ【痛くなる人】がいます。

激しい首の痛みと共に、腕まで『痺れ』や『痛み』が出ている方は、単純な寝違えではないと思いますので、病院で一度みてもらった方が良いと思います。

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