埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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更新日)令和4年3月15日
東洋医学では、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の中の「腎」が弱ると、不安感が強くなると考えられます。
なぜ、そのように考えられるのかというと、万物を5つの要素に分けた表(五行色体表)を見ると、理解できます。
この表を見ると、腎は、「恐」の感情と関係がある事が分かります。
その為、腎が弱ると「不安」になりやすいのです。逆に、不安を感じる事が多く、腎が弱ってしまった場合もあるでしょう。
霊枢経脈編(中国最古の医学書「黄帝内経」の一部)に書かれている「足の少陰腎経」の一文に「気不足するときは善く恐れ、心惕々として人の将に之を捕えんとするが如し。」と書かれています。
これは、どのような意味なのかというと、
鍼灸治療基礎学(医道の日本)には、「腎気が不足するときは、志おとろえて、よく物に恐れ、さほどの事でないのにも心がドキドキとして、人ありて将に我を捕えんとするかの様に覚えて恐るるというのである。」
「以上は、腎虚の人の形容であって、まこと適切である。よく神経衰弱の強度の人や鬱症の人に於いて斯うした症状が現れる」と、書かれています。
この事からも、腎が弱ると、極度に物事を恐れる(不安がる)事が分かります。
そして、鍼灸院に来られる方をみると、主に「不安神経症」の方に当てはまるように感じます。
例えば、パニック障害の方であれば、電車に乗ったら・車を運転したら・あの場所に行ったら
など、不安になっています。
そして、顔つきをみると、「人の将に之を捕えんとするが如し」の状態になっている。
このような方のお腹の状態(腹診)をみると、鳩尾(みぞおち)が硬くなっていて、下腹部が軟弱になっている事が多いです。
これは、腎が弱って、心が暴れている状態です。
東洋医学では、「腎」は水の性質があり・「心」は火の性質があります。
その為、腎が弱ると、水で火が消せなくなるので「心」が強くなりすぎるのです。
そうなると、「心臓がドキドキする」・「みぞおちが硬いので呼吸がしづらくなる」と、いう状況です。
このような状態にならないように「腎」を補い・消耗させないような生活が大切です。
不安感が強い方は、どのようなツボを選べば良いのかといういと、「腎」を補うツボです。
腎の弱りを改善する事により、心の暴走も落ち着きます。
私(鍼灸師)が使う場合は、腎臓につながっている経絡(足の少陰腎経)の照海(しょうかい)・太谿(たいけい)・築賓(ちくひん)や、足の太陽膀胱経にある腎兪(じんゆ)など、脈の状態と照らし合わせて使用します。
<参考>
私(鍼灸師)の経験では、施術を続けていくうちに不安感が薄れ、仕事に行けるようになった方・車を運転できるようになった方・心臓のドキドキが減った方などをみています。(※中・長期的な施術が必要です。)
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