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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸一筋のひとり言

【腎虚の改善】腎を強くする食べ物ってありますか?

【筆者】岡田 匡史(鍼灸師)

経歴:平成20年 おかだ鍼灸院(開業)

腎虚を見つける方法

最終更新日)令和6年6月9日

 

先日、生理痛でお困りの方に「腎を強くする食べ物ってありますか?」と、ご質問を頂きました。

 

この女性が、なぜこのような難しい事を聞いてきたのかというと、私が「あなたの生理痛は腎が弱いからですよ!」と話したからです。

 

この腎が弱い(腎虚)事を見つけた方法は、脈診という技術です。

 

おかだ鍼灸院では、この技術を使い不調で悩んでいる方の原因をしる手がかりにしています。

 

腎虚を見つける方法(脈診)

 

その他、腹診と呼ばれるお腹をみる方法も「腎虚」を見つける事ができます。

 

例えば、

年配の方に多いのですが、お腹を手で軽く押してみると、下腹部が軟弱になっている方を見かけます。このようなお腹は、「腎虚」のお腹です。

 

腎虚を見つける方法(腹診)

 

若い方でも、下腹部の軟弱の方はいます。

 

自分で確認する方法としては、

軽く「みぞおち」を押してみた感触と、下腹部を押した感触を比較してみて下さい。

 

もし、「みぞおち」が硬くなっていて跳ね返されるような感じがあり、下腹部がペコペコとしている場合は、腎虚だと思われます。

 

腎虚にみられる症状

主な症状
腎虚の症状(難聴)
  • 腰が曲がってくる
  • 忘れっぽくなる(健忘)
  • 耳が聞こえにくくなる(難聴)
  • めまい
  • 耳鳴りがする
  • 気持ちが落ち着かない
  • 息が吸い込みずらくなる
  • 月経異常
  • 不妊症
  • ビクビクした気持ち(恐怖などの不安感)

これらは、全て『腎虚』にみられる症状です。

腎虚の症状が起こる理由を知りたい方は、下記の「腎虚って何だろう?」をタップしてお読みください。

腎と食べ物

腎を強くする食べ物

 

腎の弱り(腎虚)を改善させる食べ物には、

  1. (腎を補う穀物)
  2.  (腎を補う果物)
  3. 豚肉(腎を補う肉)
  4. もやし(腎を補う野菜)

 

と言われています。

 

なぜ、このような事が分かるのかというと、大昔の人は、万物を木・火・土・金・水という5つの要素で出来ていると考えていました。

 

この法則は、人間にも当てはまります。

例えば、

  • 肝臓は、草木が伸びるような「木の性質」があると考えられています。
  • 心臓は、燃え盛る炎のような「火の性質」があると考えられています。
  • 脾臓は、大地のように種をまくと収穫をもたらす「土の性質」があると考えられています。
  • 肺臓は、変革を意味する「金の性質」があると考えられています。
  • 腎臓は、水のようにすべてを潤す「水」の性質があると考えられています。

 

このように、万物を5つの要素に分け、五臓の病気や体質の弱い部分を簡便にみつける五行色体表(ごぎょうしきたいひょう)という物があります。

五行色体表
五行
五臓
五穀
五果
五畜
五菜
五色

【参考】

上記の五行色体表を見ると、五臓という項目に腎と書いてある欄があります。

その腎と書かれている縦のラインを見て下さい。これが、腎と関係のある事を示しています。

それによると、腎を補う食べ物が

①豆 

②栗 

③豚肉 

④もやし

と、いう具合に書いてあります。

 

黒豆は「腎虚」を改善する
栗は「腎虚」を改善する
豚肉は「腎虚」を改善する
もやしは「腎虚」を改善する

 

これらを食べる事によって、「腎」を補い強くする事ができるのです。

 

補足としては、

黒い食べ物は、腎を補う作用があると考えられています。これも、五行色体表から分かる事です。

■黒い食べ物

黒きくらげ・黒ゴマ・黒豆・黒米・ひじき・昆布・わかめ・牡蠣

腎を弱くする食べ物
甘い物は、腎虚を助長する

 

東洋医学では、腎を弱くする食べ物は、「甘い物」になります。

 

なぜ、甘いのが腎を弱くするのかというと、

甘い物を五行色体表によると、「土」の性質があると考えられています。

 

この土の性質は、腎の水の性質に対して抑え込む事ができる関係にあります。

 

分かりやすい例で答えると、

川にある「土手」は、水が増水してもせき止めて氾濫しないように抑え込む事ができます。

 

このように、甘い物(土)は、腎(水)を抑え込む関係にあるのです。

 

だから、甘い物を食べ過ぎると、腎が弱る(腎虚)と考えられているのです。

 

もし、あなたが、腎虚の症状がある場合は、甘い物(コーヒー・ジュース・お菓子・果物)の食べ過ぎ・飲み過ぎにお気をつけ下さい。

 

腎と食べ物の注意事項

東洋医学の「腎」と西洋医学の「腎臓」は、イコールではありません。

その為、腎の弱り(腎虚)は、腎臓病の事ではない事を覚えておいてください。

 

「腎臓病」を患っている方は、たんぱく質制限塩分制限カリウム制限がありますので、食べ過ぎないようにご注意下さい。

 

慢性腎臓病の方は、

下記の東京女子医科大学病院腎臓病総合医療センターのサイトに食事療法が載っております。

参考図書】

  • 中医学の仕組みがわかる基礎講義(医道の日本社)
  • 中医学って何だろう①人間のしくみ(東洋学術出版)
  • わかりやすい経絡治療(福島弘道 著)
  • 漢方薬膳学(万来舎)
  • まいにち漢方(ナツメ社)

 

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プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師