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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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頭痛の鍼灸症例

【筆者】岡田 匡史(鍼灸師)

後頭部・側頭部が締め付けられるような頭痛

来院日)

令和2年12月8日

患 者)

10代男児

症 状)

頭痛(後頭部・側頭部)が締め付けられる

 

11月20日頃から上記の頭痛が出るようになり、痛みのため学校を休むようになる。

 

このような頭痛が起こる前(令和2年11/15)に、『癲癇(てんかん)?』の様な症状が起きた。※一度だけ

 

病院でMRIや脳波を検査したところ、異常は見つからなかった。

 

処方された薬を服用していたが、頭痛の改善がなかったのでおかだ鍼灸院に来られた。

 

経 過)

■第一回目

腹診を行うと、鳩尾(みぞおち)が硬くなっていて、精神的な興奮・不安などがある事が分かる。

 

また、免疫力の低下(慢性扁桃炎)を現すツボに反応があった。

 

これらが、この男児の回復を妨げる原因になっているので、改善するツボに鍼を行う。

 

施術は、痛みを伴わないように優しい鍼を心がけて行う。

 

■第二回目

鳩尾(みぞおち)の硬さがなくなっていた。頭痛はあるけれど、学校へ行ける状態になった。

 

次の日から、自宅でもお灸をするように勧めた。

 

■第三回目

前回の施術を受けて5日目ぐらいから、頭痛が消失した事を聞く。

 

今回も、鳩尾(みぞおち)の硬さが消失していた。そして、免疫力の低下(慢性扁桃炎)のツボの反応も消失していた。

 

これらは、身体が回復してきている事を教えています。

 

ただ、体が悪い方向に戻らないように、継続施術が必要と思う。

 

施術後に、男児のお母さんから『本当は、心療内科へ行こうかと思っていた。けれど、12月8日に来てから、徐々に良くなっていったので、こちらへ来て良かった!』と、お話を聞いた。

 

 

※同じ症状でも効果には個人差があります。

更年期障害による頭痛

来院日)平成28年3月23日

 

患 者)40代女性

 

症 状)頭痛

3月10日に頭痛と吐き気が起こり、吐いてしまった。それ以来、朝起きると頭痛がするようになる。

病院では胃腸炎と言われて薬を服用するが好転しなかった。脳外科を受診してMRIを撮り検査をしたが異常がないと言われる。

頭痛が改善しないので、当院へ来院する。

 

経 過)

脈を診させてもらうと、骨盤内の血液量が少ない状態を表している。40代後半になると、卵巣からのエストロゲンの分泌が低下してこのような脈は、よく診られる。

 

骨盤内の流れる血液を増やす施術をすると、頭痛が改善するので骨盤内の循環が良くなるツボと自律神経をととのえるツボに鍼をして、第一回目を終了する。

 

第2回目、前回より調子が良い

 

第4回目、寝る前に頭痛がする。身体の調子が戻ってきたので仕事を増やしたのが原因かなとお聞きする。

 

第5回目は、寝る前の頭痛もない

40代・50代の女性は、ホルモンバランスや自律神経が乱れやすい時期になります。このような体調を崩しやすい時期は、鍼灸で体調管理をすると身体が楽に過ごせるようになります。

 

同じ症状でも効果には、個人差があります。

子宮筋腫・卵巣摘手術後に起こった頭痛

来院日)平成27年7月8日

 

患 者)40代女性

 

症 状)

頭痛・肩こり・顔のツッパリ・手足のこわばり・動悸

子宮筋腫・卵巣摘出の手術後から上記の症状が現れる。病院ではホルモン補充療法を行っている。体調が悪いので仕事を休んでいる。

経 過)

子宮筋腫と卵巣の摘出手術により、かなり下腹部の血流が悪くなっているようだった。そして、卵巣を摘出した影響で脈も細く全身の血流が悪い。また、自律神経の乱れもある。

 

第一回目の施術は、お腹の滞っている血液が流れるようにするツボに鍼をし、自律神経とホルモンバランスを整える鍼も行う。

 

第二回目は、少し頭痛が良い感じがするが、まだまだ痛い。瘀血(おけつ)の反応が強いので、腹部の血液の流れが良くなるように集中して行う。

 

第三回目。電車に乗っても動悸が起きないと聞く。

 

第4回目。身体が一番辛い時を10だとすると、7ぐらいになってきたと聞く。

 

第5回目。身体の辛さは、5ぐらいになる。

 

第6回目。身体の辛さは、3ぐらいになる。しかし、手のしびれが気になる。

 

第7回目。手の痺れは、気にならない。自律神経の乱れも落ち着く。なんとか仕事に行けそうとお聞きする。

 

その後も施術を継続し、少し症状は残るが仕事ができるようになる。

 

考 察)

子宮や卵巣などの手術で下腹部を切ると、血液の流れが滞り瘀血(おけつ)ができやすくなる。そして、卵巣を摘出する事によって、ホルモンバランスが崩れると同時に自律神経の乱れも起きるようになる。

 

そうすると、さばざまな症状が出現する急激な変化に、自分に何が起こっているのかわからず不安になってしまう方が多いようです。

 

しかし、このような状態の時は、東洋医学の得意分野で身体の反応に合わせて施術を行う事によって、体が快方に向かいます。

 

※同じ症状でも効果に個人差があります。

頭痛・眩暈(めまい)

来院日)平成26年12月6日

 

患 者)40代女性

 

主 訴)頭痛・めまい

風邪を引いてから急に調子が悪くなり、頭痛・めまいが起きる。

 

以前もこのような状態になって動けなくなってしまった事がある。10年前に妊娠中に良性発作性頭位めまい症になった。

 

随伴症状)

イライラ・不眠・足の冷え・咳・生理不順

 

経 過)

脈の状態や腹診・ツボの反応からも自律神経の乱れがあるようでした。

 

また、風邪も引いていたので免疫力の低下も当然ありました。お腹の血流も悪いようだったのでそれらを改善するツボに鍼をして第一回目の治療をする。

 

第2回目は、5日後に来院されたので調子を聞くと頭痛と眩暈(めまい)は次の日にはなくなっていたそうです。

 

第3回目は、頭痛と眩暈はない。少し肩が張っているとお聞きするが体調は悪くない。

 

考 察)

眩暈(めまい)の施術は、2~3カ月続けていると改善してくる事が多いです。

この方場合は、良性発作性頭位めまい症になってしまうのでは?と不安になっていましたが、すぐに良くなっているので良性発作性頭位めまい症ではないと思われます。

この方の場合は、自律神経の乱れや免疫力の低下・骨盤内の鬱血が影響していたと思われます。

 

※同じ症状でも効果には個人差があります。

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師

所在地

おかだ鍼灸院
住所
埼玉県幸手市中4−18−16
 
駐車場有り
①・②に2台駐車できます