埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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その為、脾が弱ると、消化吸収が正常に行われなくなるので「食欲不振」につながる事もあります。
私(鍼灸師)が、どのように脾の状態を調べるかというと、
です。これらの反応から、脾の状態を知る事ができます。
一番簡単な方法は、「お腹の状態」をみる事です。
まず、膝を伸ばした状態で「仰向け」に寝ます。
そして、人差し指・中指・薬指の3本を使って、指腹で臍の上を軽く押してみます。
この時、「お臍が硬くなってる」・「痛みを感じる」・「強い動脈の拍動を触れる」などの反応がある時は、脾の弱りがある事を表しています。
【参考】
難経十六難には「肝脉の内証は臍の左に動気あり、心脉の内証は臍上に動気あり、脾脉の内証は臍に当って動気あり、肺脉の内証は臍の右に動気あり、腎脉の内証は臍の下に動気あり、之を按ずれば牢若しくは痛む」と述べている
<鍼灸臨床 わが三十年の軌跡(医道の日本社)から引用>
先日、コロナの後遺症で、食欲不振が続く方が来られました。その方のお臍を押してみると、強い拍動・硬結・圧痛を伴っていました。
まさに東洋医学で考える『脾』の弱りに当てはまる方でした。
その方によると、食欲不振には、足三里が良いとネットで見かけるのでお灸をしてみたそうです。しかし、効果を感じなかったようでした。
確かに、胃が弱っている(胃虚)であれば、効果があったかも知れません。
しかし、胃実のタイプだったので、胃を補うツボ(足三里)では効果がなかったのだと思われます。
この場合、「陰陵泉(いんりょうせん)」を使うと脾の働きを良くなり、食欲不振の改善につながります。
症状の改善がみられない方は、他の原因からくる場合もあります。その時は、鍼灸師の先生にみてもらいましょう。
陰陵泉(いんりょうせん)は、膝の内側にあるツボです。
このツボは、足の太陰脾経と呼ばれる経絡上にあり、「脾」につながっています。
このツボの探し方は、膝のやや下内側を触るとカーブしてしている所があります。
そこを指で押してみて、筋(スジ)が「ガム状」にへばりついた所を「陰陵泉」とします。
そして、「透熱灸」や「台座灸」をすると良いでしょう。
【参考】
陰陵泉(合水穴)
取穴部位:脛骨内側顆の下、脛骨内側の骨際、陥凹部に取る
<経絡経穴概論(医道の日本社)より引用>