埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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【記事改定日】令和6年3月21日
①胃の働きを良くする理由
足三里は、足の陽明胃経(ようめいいけい)と呼ばれる経絡上(気血の流れる道)にあります。そして、その名前の由来通りに、このツボは、胃とつながっています。
その為、足三里を刺激(鍼・お灸・指圧)すると、経絡の流れが良くなり胃の働きも良くなります。(ただし、胃酸過多による胃の不調には合いません。)
食欲がない方には、お勧めのツボです。
図解鍼灸実用経穴学(医道の日本)には、「まず第一に消化器病一般に効く。胃腸、肝、胆、膵の諸病」と、書かれています。
②膝に溜まった水を改善する理由
加齢による変形性膝関節症では、炎症を起こし膝に水が溜まる(腫れる)事があります。
この経絡の流れを良くすると、溜まった水を押し流し腫れを改善させる働きがあります。
実際に足三里へ灸をするようになってから、膝の腫れが引く方を何度もみています。根気よく続ける事が大切です。
超旋刺と臨床のツボ(医道の日本社)にも、「(主治)膝関節疾患で水の溜まるもの」と、書かれています。
③鼻づまりを改善する理由
足の陽明胃経は、鼻から始まり足に向かっています。その為、足三里を刺激する事により鼻粘膜の鬱血が改善され、鼻づまりの改善につながります。
鍼灸真髄(医道の日本)にも、「これに灸すると、鼻の塞がったのが通り、鼻の穴の乾くのがなほり、眼がハッキリし、頭痛がなほる」と、書かれています。
④目の充血を取る
足三里は、逆上せを引き下げる働きがあります。その為、逆上せによる目の充血を改善させます。
藤本連風経穴解説(メディカルユーコン)には、「陽明の胃土から出た熱が上焦を襲って、目の充血が起こったりするのにも非常に効果があります。」と、書かれています。
⑤背中の張りが楽になる理由
胃腸の弱い方の中に、「背中が張って重苦しい」と言われる方がいます。
特に、腰よりも少し上の背中(胃兪)付近が硬くなっている方は、胃の影響が考えられます。
この「胃兪」は、胃とつながりのあるツボなので、足三里で調子が良くなると自然と背中も緩んできます。
⑥その他(坐骨神経痛・神経症・中風の予防)
坐骨神経痛は、太ももで神経が分かれて足三里のある脛(すね)を通ります。その為、坐骨神経痛がある方は、痛みや痺れを生じる事があります。ここに鍼・灸・指圧などをすると痛みや痺れを緩和させます。
鍼灸治療基礎学(医道の日本)には、「三里は、下陵・鬼邪・足三里等の別名がある。鬼邪は十三鬼穴の一に当たり、精神病の場合に用いられている」と、書かれています。
中風を予防する理由は、ツボの性質と関係があります。足三里は、逆気を引き下げる働きがあるので、中風の予防に効果があり、養生の灸として古来尊重されています。
足三里は、外膝眼(がいしつがん)から、下3寸の位置にあります。
ちなみに、外膝眼は、膝蓋靭帯の外側の凹です。