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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院 

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鍼灸一筋のひとり言

【ツボ】陽陵泉のご紹介

陽陵泉(ようりょうせん)のお話

【記事改訂日】令和6年3月21日

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

 

私(鍼灸師)が、陽陵泉を使う症状としては、

  • 肩こり
  • ばね指
  • 腱鞘炎
  • 腰痛
  • リウマチによる手首の痛み

などです。

 

なぜ、このような症状に使うのかというと、もともとこのツボは、筋会(きんえ)と呼ばれていて「筋(すじ)」の病に効果を発揮するからです。

 

また、「関節の炎症」を鎮める効果もあります。

 

最近、首から肩の痛みで来られた方いました。その方によると、3か月前から徐々に首を動かせなくなり、上下や左右に振り返る事ができなくなったそうです。

 

まるで、ずっと続く「寝違い」です。

 

その期間、何もしていなかった分けではなく、病院で肩に注射を打ってもらったり・鍼灸整骨院で「はり」を受けたそうです。

 

しかし、効果がなかったようでした。

 

それだけ、施術を受けても続く頑固な痛みは、そう簡単に治りません。

 

そこで、施術を受けてもらうだけでなく、自宅でのお灸をしてもらいました。

 

すると、1ヵ月経つ頃には、徐々に首が回るようになり「8割回復した!」と、お聞きしました。

ばね指に陽陵泉が効く

また話は変わりますが、指を動かすとカックン・カックンしてしまう「ばね指」や、「腱鞘炎」にも良いツボです。

 

以前、指を全く動かせなくなってしまった「ばね指」の方に、陽陵泉のお灸を毎日してもらったところ、手術をせずにすんだ方がいました。

 

最初、私は、酷いばね指を見て「手術した方が良いのでは?」と、伝えました。

 

しかし、本人の希望もありお灸を続けてもらったところ、完全に曲げ伸ばしが出来るようになりました。

 

このような例からも、「肩こり」・「ばね指」・「腱鞘炎」に良い事がわかります。

 

また、リウマチによる手首の痛み・腰痛にも良いので、お困りの方にはお勧めです。

ツボの「場所」と「使い方」

ツボ:陽陵泉

陽陵泉は、足の少陽胆経と呼ばれる経絡上にあり、膝の側面にあります。

 

膝をよく見ると、骨が出っ張っている所があります。(※太り気味の人は、分かりにくい)

 

ここを腓骨頭(ひこつとう)と言います。

 

この腓骨頭の下に『陽陵泉』があります。

 

そして、このツボの使い方には、コツがあります。

 

それは、不調になっている側の反対側の陽陵泉を使う事です。

 

例えば、右の親指がばね指になっている場合は、左の陽陵泉を使うのです。そうすると、効果を発揮します。

 

※ただし、不調になっている側のツボが、効果を発揮する事もあります。

お灸のやり方

私(鍼灸師)がお勧めするお灸は、2つあります。

 

1つ目は、透熱灸(とうねつきゅう)です。

これは、もぐさを「米粒」や「半米粒」ぐらいの大きさに捻り、線香で火をつけるタイプです。

2つ目は、台座灸(だいざきゅう)です。

東洋医学に興味を持っている方は、「千ねん灸」を買ってやった事がある人もいるでしょう。

 

これは、台座のシールを剥がすとツボに着くタイプです。

プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師