埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
幸手駅から徒歩15分・久喜駅から車で15分
受付対応 | 8:00~18:00 土曜12:00迄 |
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営業時間 | 平 日 午前 8:30~12:00 午後 2:00~ 6:00 土曜日 午前 8:30~12:00 |
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定休日 | 土曜日午後・日曜日・祝日 |
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完全予約制
新規の方は、限定1日3名まで
おかだ鍼灸院では、施術を開始する前に必ず腹診(ふくしん)を行い、その方の不調の原因を探ります。
そして、腹診をする時に、季肋部を指で押すと抵抗があって入らない方や、押すと「痛い!」と言って嫌がる方がいます。
本来、健康の方であれば、そのような事はありません。
お腹は、弾力があるので指で押しても「スッ」と入ります。もし上記のような反応があるのは、何かしら問題がある事がわかります。
そして、東洋医学では、この事を「胸脇苦満(きょうきょうくまん)」と言います。
<参考>
胸脇苦満とは、両側の季肋部を指で押すと、抵抗があって指がに入らなかったり・押した時に圧痛を伴います。
胸脇苦満が、右側に出ている場合は、「肝実」です。
<ポイント>
肝実がある方は、「お酒」・「薬」・「サプリメント」・「食品添加物」などの摂り過ぎて肝臓に負担をかけている可能性があります。(※肝臓は、解毒作用がある為)
また、胸脇苦満(肝実)の方から「健康診断で肝機能が引っかかるんです。」と、聞く事もあります。
しかし、肝実になると、なぜ「食欲不振」が起こるのでしょうか?
これを東洋医学で説明すると、
肝は、自然界で考えると「木」の性質に当てはまります。木は、大地(脾=土)から栄養をもらいすくすくと育ちます。
しかし、肝実の場合は、肝(木)の勢いが強すぎて、大地(脾=土)の栄養を奪い過ぎてしまいます。
すると、脾(土)は、消化器系と関係があるので、脾の働き(消化器系)が悪くなると考えられます。
これらの理由から、胸脇苦満(肝実)があると、消化器の働きが悪くなり「食欲不振」・「胃もたれ」などの症状が現れる事があります。
故:長野潔先生の著書【鍼灸臨床 新治療法の探求(医道の日本社)】には、
「消化器疾患に対する鍼治療は全て肝機能を調整しなければならないということは、西洋医学の立場から東洋の鍼を理解しようと研究されているドイツのA・シュト-ブル医博の『肝臓と鍼』に関する研究論文に負う所が大きい。それは筆者の臨床経験を理論的に裏付けし、見事に解明している。」と書かれてあります。
この事からも、「消化器疾患」には「肝臓」に重点を置いていた事が分かります。
そして、先日、機能性ディスペプシアで来られた方の腹診をすると、胸脇苦満(肝実)がありました。
この方の主訴は、「食欲不振」・「夕食を食べた後の吐き気」、「またこのような症状が出るのではないか?」と、いう不安でした。
しかし、胸脇苦満(肝実)を調整する施術を行ってから、調子が良くなったと聞きました。
もし、食欲不振・吐き気でお悩みの方は、胸脇苦満があるかも知れません。
ただ、全ての原因が胸脇苦満ではなく、人によって瘀血(おけつ)があったり、自律神経の乱れがあったり・脾の弱り・扁桃の弱りがあったりと様々です。
これらは、東洋医学による「脈診」・「腹診」・「ツボの反応」によって原因を見つけて施術を行います。