首こりの『いびき』には、このツボが効く！

更新日）令和２年９月１５日

先日、「旦那さんのいびきが大きくて眠れない・・」と、お困りの女性に、「いびきに鍼治療が効きますか？」と、質問を受けました。

もともと、その旦那さんは、奥さんの勧めでこちらの鍼灸院で、腰痛の施術を受けていた方です。

私は、「今度、旦那さんが来られた時には、いびきに効くかやってみます！」と、お話をしました。

なぜ、このような事を言ったのかというと、

以前、鍼灸院に来られた男性の中に「首が凝って辛い！」と、いう方がいました。

その男性の首こりを緩める治療を続けていたところ、「いびきをかくのが減った！」と、その奥さんに言われた事があったからです。

結果としては、

「いびきで眠れない・・・」と、言っていた方の旦那さんも、２日間いびきが気にならなかった。と、お聞きしました。

いびきは、首こりと関係している事が分かります。

また、臨床家のためのトリガーポイントアプローチ（医道の日本社）にも、「いびきを訴えられて首、後頚部、首のC2からC6にかけて半棘筋のあたりをほぐして舌骨上・下筋群にアプローチすると、いびきがでなくなる」と、書かれています。

■ポイント！

鍼治療の効果を持続させるには、首こりを緩めるツボに、自宅でお灸をしたり・指腹で優しくマッサージする事です。

首こりと関係しているタイプの『いびき』には、後頚部のツボが重要です。

私（鍼灸師）が使ったツボは、

1. 天牖（てんゆう）
2. 風池（ふうち）
3. 天柱（てんちゅう）

の３つのツボを使用しました。

これらは、『低血圧の方』や『正常血圧の方』であれば、お灸をしたり・優しく指腹でマッサージをすると良いツボです。

ただし、高血圧の方は、お灸をしたり・四指でマッサージをするのは不適切です。

プロに任せましょう。

天牖（てんゆう）は、口蓋扁桃（こうがいへんとう）が弱っている時に硬くなったり・押して痛みがでるツボです。

【参考】

• 口蓋扁桃は、風邪を引いた時に痛くなる喉の扁桃です。

このツボの見つけ方は、耳たぶの後ろを触ると、骨の出っ張りに触れます。

ここを乳様突起（にゅうようとっき）と言います。

この乳様突起の下端のやや下方に触れる、胸鎖乳突筋と呼ばれる筋肉の後縁に、天牖（てんゆう）があります。

このツボに『台座灸』と呼ばれるお灸をしても良いし、四指で優しくマッサージをするのも良い方法です。

天牖（てんゆう）を押すと痛みが強い方は、手三里・曲池と呼ばれる「ツボ」にお灸をすると更に効果的です。

これらのツボで、天牖の硬さや痛みを緩めてくれます。

曲池（きょくち）は、肘を曲げた時にできる横紋の外端にあります。手三里（てさんり）は、曲池から、中指に向かって３横指（中指から薬指）下にあります。

風池（ふうち）は、瘂門（あもん）と乳様突起下端を線で結んだ線上の真ん中にあるツボです。

特に凹んだところが、風池になります。

このツボにお灸をしたり・四指で優しくマッサージをすると良いでしょう。

【参考】

• 瘂門（あもん）は、盆の窪の凹み
• 乳様突起（にゅうようとっき）は、耳たぶの後ろにある骨の出っ張り

​

天柱（てんちゅう）は、天（頭）を支える柱という意味があるツボです。

この天柱は、盆の窪にある『瘂門』から外側に１寸３分の所にあります。

このツボにお灸をしても良いし・優しく四指でマッサージをするのも良いでしょう。

【参考】

• １寸は、親指の幅なので、それよりも少し広い幅になります。

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