埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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更新日)令和3年1月16日
更年期の女性は、ホルモンバランスが崩れる事によって自律神経失調症を起こし、『動悸』・『不眠』・『汗をかく』などの症状が出る事があります。
これらは、東洋医学で考える『心』の不調と関係のある症状です。
また、
舌が痛い(舌炎)・舌が動かしづらい・うわごとを言う・喜び過ぎる(テンションが高すぎ)・苦い味の物を好むなども同様です。
心は、血液を循環させる原動力となる所は、西洋医学と似ていますが、全く同じはありません。
これには、理由があります。
今から200年以上前に杉田玄白が、オランダ医学の解剖書を翻訳して「解体新書」を発行しました。
これには、もともと日本で使われていた東洋医学の「五臓六腑」の名称を、オランダ医学の解剖書に当てはめて翻訳されました。
その結果、
「名前は同じだけれど、まったく同じ働きではない」と、いう混乱が起こるようになりました。
東洋医学では、万物を木・火・土・金・水という5つの要素に分類しました。
この分類したものを『五行色体表(ごぎょうしきたいひょう)』と言います。
この表(下記の図)を見ると、
これらの症状は、心の不調で現れます。
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
五臓 | 肝 | 心 | 脾 | 肺 | 腎 |
五腑 | 胆 | 小腸 | 胃 | 大腸 | 膀胱 |
五味 | 酸 | 苦 | 甘 | 辛 | 鹹 |
五液 | 涙 | 汗 | 涎 | 涕 | 唾 |
五季 | 春 | 夏 | 土用 | 秋 | 冬 |
五主 | 筋 | 血脈 | 肌肉 | 皮膚 | 骨 |
五志 | 怒 | 喜 | 思 | 憂 | 恐 |
五根 | 目 | 舌 | 口 | 鼻 | 耳 |
五色 | 青 | 赤 | 黄 | 白 | 黒 |
東洋医学では、腹診(ふくしん)によって五臓(肝・心・脾・肺・腎)の弱りを見つける方法があります。
この方法は、
と、なっています。
心の弱りがある方は、指腹で鳩尾(みぞおち)を軽く押しても痛がります。痛くなくても、指が沈みこまなく硬くなっています(心実)。
逆に、みぞおちが軟弱(心虚)になっている場合もあります。
この腹診によって、心の状態を知る事ができます。
心の場所に反応がある方は、頭痛・動悸・不眠・めまい等の症状を訴える方が多いです。
東洋医学では、「心は、神を蔵す」という言葉があります。
この神というのは、知覚・記憶・思考・意識・判断などの精神活動で、心が受け持っている事を言ってます。
(※睡眠も関係あり)
この神に問題が起きると、
気持ちが落ち着かない・うわごと・反応がにぶい・健忘・意識がもうろうとする・不眠などの症状が現れます。
東洋医学では、「心は血脈を主る」と言われ、血液を循環させるポンプとし全身に栄養を送っています。
心が弱ってしまうと、当然血行が悪くなるので顔色が悪くなったり・胸が痛くなったり・動悸がします。
「心は、舌に開竅(かいきょう)する」と、言われていて「舌」の運動や味覚と関係があります。
心に問題が起きると、言語障害が出たり・味覚に異常が出ます。その他、舌がピリピリ痛くなったり・舌炎になる事もあります。
五行色体表の「五液」の欄を見ると、心は汗と関係がある事が分かります。
心の働きが正常であると、暑いい時・運動した時・労働をした時にほどよく汗が出ます。
しかし、心の働きが悪くなると、出るべき時に汗が出なかったり・むやみに汗が出る事があります。
更年期の女性は、加齢によって「腎虚(水が不足)」になり、「心実(火が強い)」状態になっています。
このような体の状態は、頭の方は逆上せていて、足が冷えている状態になっています。
しかし、人間の身体は、頭寒足熱(ずかんそくねつ)と言って、頭の方が冷えて足が温かい状態が理想です。
このような時は、「腎(水)」を強くし、「心(火)」を抑制するような鍼灸治療をすると不調の改善に期待が持てます。
めまい・動悸・不眠・舌炎等でお悩みの方は、鍼灸治療を選んでみてはどうでしょう?
■次のような方にお勧め♪
【参考文献】