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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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血糖値は、『陰陵泉』や『脊中』にお灸をすると、膵臓に影響を与え下がる事があります。
脊中(せきちゅう)は、背中の真ん中にあるツボです。
世界に広がる『長野式』を創始・体系された長野潔(ながのきよし)先生によると、「脊中は、糖尿病に良く効くところである。ここに陰陵泉と共に7壮施灸し、その両脇に皮内鍼を保定すると血糖値が下がるのをみる事ができる」と言われています。<引用:鍼灸臨床 新治療法の探求(医道の日本社)>
確かに、「血糖値が高めで困っている」という方に、脊中に皮内鍼を来られる度に数カ月行っていたら、ヘモグロビンA1cの値が下がった事を経験しました。
このツボは、お灸でも効果を発揮するので、血糖値が高めの方は自宅でお灸を行うと良いでしょう。
陰陵泉(いんりょうせん)は、膝の内側にあります。
このツボは、足の太陰脾経(たいいんひけい)と呼ばれる経絡上にあるツボです。
経絡(けいらく)というのは、気・血の流れる川のようなものです。
そして、足の太陰脾経という名前から分かるように、「ツボ」と「脾臓」は、経絡を介してつながっています。
その為、陰陵泉にお灸をする事により気・血の流れが良くなり「脾臓」を元気にしてくれます。
しかし、なぜ、「脾臓」を元気にすると血糖値が下がるのかというと、
東洋医学で考えられている「脾臓」は、西洋医学の「すい臓」にあたると考えられているからです。
【参考】
医師で古典研究家でもある家本誠一先生は脾臓は膵臓と言われる。糖尿病と膵臓、古典の脾と交わること深い。<引用:首藤伝明症例集(医道の日本社)>
もともと、すい臓は、血糖値を下げるホルモン(インスリン)を分泌しています。
ツボへの刺激によって、すい臓の働きがよくなり「インスリン」の分泌が良くなると考えられます。
血糖値が高めでお困りの方は、「脊中」と「陰陵泉」の両方にお灸をすると良いでしょう。
ツボの探し方は、
肩の骨の出っ張り(肩峰)と、骨盤の骨(腸骨陵)が一番高くなっている場所を斜めに線を引いたと仮定し、クロスさせます。
左右の線が交わった場所が、脊中(せきちゅう)になります。
■経絡経穴概論(医道の日本社)
脊中(せきちゅう)
取穴部位:第11・第12胸椎棘突起間に取る
ツボの探し方は、
脛(すね)の内側を指腹で膝方向に擦上(さつじょう)します。
そうすると、膝の近くで骨がカーブをしています。
そのカーブをしている付近で、指が止まる所が「陰陵泉」のツボになります。
■経絡経穴概論(医道の日本社)
陰陵泉(いんりょうせん)
取穴部位:脛骨内側顆の下、脛骨内側の骨際、陥凹部に取る
以上が、血糖値を下げる「ツボの説明」と「探し方」でした。
初めてお灸をやってみたい方は、ドラッグストアーで売っている「台座灸」を使うと良いでしょう。
このお灸は、もぐさを捻るお灸と違い、手軽にできます。
もぐさは、皮膚に直接触れる事がなく、厚紙の上にのっているので、「やけど」をしにくい構造になっています。
また、台座灸の裏側には、両面テープが付いているので、しっかり固定できて安心です。
このお灸を一日に1~3個おこなうと良いです。
お灸をしても「血糖値」に変化が現れない方は、食べ過ぎ・運動不足に気をつけて生活習慣の改善をしていきましょう。
【参考図書】
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