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自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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胃のもたれを起こす機能性ディスペプシアを鍼灸で改善!
検査をしても異常がないと言われてしまう機能性ディスペプシアは、慢性的に胃のもたれや心窩部痛を発症する疾患です。
機能性ディスペプシアの症状・原因・病院での治療についての説明と、おかだ鍼灸に来院された方の経験をもとにして、なぜ鍼灸で改善できたのかをお伝えします。
機能性ディスペプシアの概要
機能性ディスぺプシアは、
症状の原因となる器質的・全身性・代謝性疾患がないにもかかわらず、慢性的に胃もたれや心窩部痛などのみぞおち付近を中心とする腹部症状を呈する疾患と定義されています。
そして、この機能性ディスぺプシアは、ストレスと関連があり、QOLの著しい低下がみられます。(明確な原因は、不明)
機能性ディスぺプシアでは、数ヵ月前から続く、
1.食後の胃のもたれ
2.早期膨満感
3.心窩部痛(みぞおちの痛み)
4.心窩部灼熱感
などがあります。これ等は、排便や放屁で改善しません。
【食後の胃のもたれ・早期膨満感】や【心窩部痛・心窩部灼熱感】は、運動機能異常と内臓知覚過敏によって引き起こされていると考えらえています。
胃の働きが低下する為に、胃の中に入っている食べ物の排出が遅くなる事により不快感を感じたり、胃が十分に膨らまない為に、少量でもお腹いっぱいになってしまうのです。
また、
胃の粘膜が胃酸の刺激に過敏になっているので、痛みを感じたり、胃の知覚が過敏になっている影響で熱感や不快感を生じます。
人間の「脳」と「腸(消化管)」は、ホルモンや自律神経を介して相互に影響しあっています。
たとえば、あなたが、人前でしゃべらなくてはいけない場面があるとします。苦手の方であれば、急にお腹が痛くなってしまう事もあるでしょう。
これが、「脳」と「腸」が相互に影響しあっている証拠です。
機能性ディスペプシアでは、このシステムを介し「ストレス」と「消化管機能」が結びつき、様々な症状を引き起こしているのです。
脳と消化管の間で信号を伝達するのは、主に自律神経(交感神経や迷走神経)、そしてホルモン(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)です。
自律神経とホルモンが関与している事を覚えておいてください。
【薬物療法】
1.消化管運動機能改善薬
食後の胃のもたれを改善する為
2.酸分泌抑制薬
3.ヘリコプター菌の除菌療法
4.抗不安薬・抗うつ薬
5.漢方薬
など、これら薬を処方される事でしょう。
平成29年9月8日に来院された70代女性の場合です。
この女性が、どのようなお悩みを持っていたかというと、
一年ぐらい前から、昼食を食べた後に胃のもたれ・背中の痛みが起こります。背中の痛みは、夜になると余計に痛みが増し、寝込んでいたそうです。
そして、「外出する気持ちもないし」・「何かをやる気にもなれない」。
病院では、検査をしたけれど特に異常がなく「機能性ディスペプシア」と診断された。
そして、薬を服用しているが、効果を感じなかったとお聞きしました。
以前、都内にある鍼灸院で治療を受けていた頃、体の調子が良かったそうで、鍼灸で「胃のもたれ」・「不快感」・「背中の痛み」が楽になる事を期待して来院されました。
私はこの女性の体が、どのような状態になっているのか、東洋医学で行う特殊な検査を行いました。
どのような検査かというと、
1.脈の状態を診る事
2.お腹の状態を診る事
3.ツボの反応を診る事 です。
これらの検査は、この女性の身体の情報を教えてくれます。
どのような事を教えてくれたかというと、
1.免疫力が低下している(扁桃病巣感染症)
2.瘀血(おけつ)による内臓の循環障害がある
これらの情報を教えてくれました。どのような意味があるのかというと、この女性の自然治癒力を阻害するものです。(薬を服用しても改善しなかった理由です。)
→免疫力の低下(扁桃病巣感染症)について知りたい方は、こちら
鍼灸で、これらを改善する施術を続けて行くうちに、一年間以上悩んでいた胃のもたれ・背中の痛みが改善し、寝込むことがなくなりました。
また、機能性ディスペプシアの原因で書かれていたと思いますが、自律神経・ホルモンの関与があります。鍼灸では、ツボの使い方・はり灸の技術により自律神経やホルモンバランスを整える事が可能です。
これらの理由により、機能性ディスペプシアによる胃のもたれにも効果を現す事ができるのです。
【参考図書】
・1336専門家による私の治療(日本医事新報社)
・病気が見える1 消化器(メディックメディア)