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瘀血(おけつ)を『改善』または『悪化』させる食べ物!

瘀血(おけつ)を改善させる食べ物

【記事更新日】令和6年6月12日

【筆者】岡田匡史(鍼灸師)

 

あなたは、瘀血という言葉を聞いた事がありますか?

 

瘀血(おけつ)とは、血液が汚れていたり・ドロドロと粘度が高まっていて、血の巡りが悪くなっている状態です。

 

本来、血液は体に酸素やホルモン・栄養を運んだり、二酸化炭素や老廃物を回収する働きがあります。しかし、これらの働きが出来なくなっています。

 

この影響によって、肩こり・腰痛・頭痛・動悸・めまい・食欲不振・胃もたれ・生理痛・不妊など様々な不調の原因につながります。

私(鍼灸師)の施術では、腹診によって、瘀血を確認しています。

 

その方法は、お臍の斜め下を指腹で軽く押すと硬くなっていたり・圧痛として反応が表れます。

瘀血(おけつ)の反応が出るポイント

このような時、瘀血を改善させるツボに鍼を行うと、お腹が柔らかくなり指腹で押した時の痛みが消失する事があります。

 

また、冷たかったお腹が温かくなる事もあります。

 

これらは、血の流れが良くなった証拠です。

 

ただ、問題もあります。

 

施術によって血の滞りを改善しても、瘀血になりやすい食べ物を積極的に摂っていると、元に戻ってしまうからです。

 

瘀血の原因は、食べ物だけが原因ではありませんが、流れが悪くなっている方の多くは、食べ過ぎちゃいけない物を好んで食べているように感じます。

 

なるべく血液の滞りが悪化する食べ物・飲み物は避け、改善する食べ物を積極的に摂って頂きたいです。

 

東洋医学では、瘀血(おけつ)を改善させるには、辛味のある食材が良いと考えられています。

 

その理由は、辛味は『肺』に影響を与えるからです。

 

肺は、気を司り、息を吸ったり・吐いたりする呼吸によって、全身に気を巡らせます。

 

気が巡ると血も動き出す事から、肺を活性化させる『辛味』のある食材がお勧めです。

瘀血(おけつ)の改善【玉ねぎ】

1つ目は、玉ねぎです。

玉ねぎは、体を温めて血を巡らせる働きがあります。瘀血体質に良く使われる食材です。

瘀血(おけつ)の改善【にんにく】

2つ目は、にんにくです。

にんにくは、胃腸の働きを活発にしてお腹を温める作用があります。食欲不振や胃もたれ・咳や痰の症状の改善にも期待ができます。

瘀血(おけつ)の改善【にら】

3つ目は、韮(にら)です。

韮は、体を温める代表的な食材です。冷えを伴う月経痛にお勧めです。

瘀血(おけつ)の改善【ねぎ】

4つ目は、ねぎです。

体を温める作用があり、発汗を促します。その為、悪寒や発熱などの風邪の初期にもお勧めです。

瘀血(おけつ)の改善【ショウガ】

5つ目は、生姜(ショウガ)です。

生姜は、体の表面を温め、発散させることで悪寒を軽減させるので、風邪の初期にお勧めです。また、胃腸の調子を整える作用もあります。

瘀血(おけつ)の改善【青魚】

辛味の内容からはずれますが、イワシ・サンマ・サバなどの青魚も血の巡りを良くしてくれます。

 

これらは、不飽和脂肪酸のEPAやDHAが豊富に含まれているので、血液をサラサラにしてくれます。

瘀血(おけつ)の改善【納豆】

また、納豆にはナットウキナーゼの働きにより、血液の流れを良くする効果があるのでお勧めです。

瘀血(おけつ)を悪化させる食べ物

1つ目は、甘い物です。

砂糖のたっぷり入っている菓子パン・チョコレート・ケーキ・まんじゅう・アイスクリーム・ジュースなど

2つ目は、乳製品です。

チーズ・生クリーム・バターなど

3つ目は、脂っこい物です。

脂の多い肉・揚げ物

4つ目は、味の濃い物です。

 

5つ目は、冷たい飲み物です。

 

このように『甘い物』・『乳製品』・『脂っこい物』・『味の濃い物』・『冷たい物』・『味の濃い物』を食べ過ぎると、消化吸収の負担になり胃腸の働きがを低下させます。

 

そうすると、「痰湿」と呼ばれるヘドロのような物が増えます。

 

痰湿が血に混じると、血の流れが悪くなります。

 

瘀血体質の方は、これらの食べ物には十分に気をつけて、不調の改善につなげていきましょう。

 

 

【参考文献】

  • 漢方薬膳学(万来舎)
  • よくわかる漢方薬膳(ユーキャン自由国民社)
  • まいにち漢方(ナツメ社)

 

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プロフィール

岡田匡史(おかだまさし)
1978年生まれ
経歴

1日400人以上来院する整形外科・都内の鍼灸整骨院で鍼灸の施術とリハビリを担当する。

取得国家資格

・はり師
・きゅう師
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師