メニエール病の鍼灸症例3

来院日）平成３１年３月１２日

 

患　者）５０代男性

 

主　訴）突然のめまい・吐き気・耳鳴り・難聴

 

平成３０年の３月から耳鳴り（キーン）が聞こえるようになる。その後、７月から仕事中や寝ている時に、突然めまいが起こるようになる。

 

耳鳴りは、常時鳴っている。また、調子の良い時は、電話での話し声が聞こえるが、調子が悪い日は、聞こえづらく感じる。

 

病院では、「突発性難聴」と診断されたが、その後、「メニエール病」と診断される。

 

随伴症状）首がすごく凝る

 

治療と経過）

体の状態は、お腹の反応から「自律神経」の乱れと、脈の反応から「肝臓」の弱りを感じる。これらを改善するツボ、はりを行う。

 

第二回目

首のコリが改善した。突然のめまいは、起きていない。振り向いた時に「めまい」を感じた。耳鳴りは、変わらず。

 

第三回目

振り向いた時の「めまい」は、感じていない。しかし、昨日の仕事の疲労のせいか、ふらつきを感じる。

 

 

第五回目

４/９に吐き気を伴う「めまい」が起きる。しかし、２時間たつと大丈夫になった。耳鳴りは、あまり気になっていない。

 

第六回目

吐き気を伴う「めまい」が起きた。しかし、すぐにおさまった。

 

第七回目

吐き気を伴う「めまい」は、起きていない。少し落ち着いている。一日に２回ほど、ふらっとする事がある。

鍼灸治療をするようになって、「首こりがなくなった」とお聞きする。

耳鼻科で、聴力検査をする。聴力の回復はなかった。

 

第十一回目

吐き気を伴う「めまい」を起こしていないとお聞きする。

耳鳴りは、仕事で疲れると感じるが、何かに集中していると感じない時もある。

 

約３ヵ月程、吐き気を伴う強い「めまい」が起きていないので、施術を終了とする。

 

考　察）

平成３０年の３月から「耳鳴り」が発症し、７月から突然「めまい」が発症するようになったとお聞きしました。

 

しかし、状況をよくお聞きすると、そのような症状が発症する前に、ご両親が亡くなっていました。

 

また、施術を開始して、第五回目と第六回目で吐き気を伴う「めまい」が発症しています。生活環境をお聞きすると、仕事場が変更した時期と重なっていました。おそらく、新しい環境になれるまでに、「心身共にストレスがあったのでは？」と考えられます。

 

再発を防止の為に、自分なりのストレス発散方法を身に着けておく必要があると考えます。

 

 

 

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