埼玉県幸手市・久喜市で鍼灸院をお探しの方
自律神経失調症専門おかだ鍼灸院
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平成29年5月25日
あなたは、肩が凝ったり・腕が痛かったり・痺れがあった時に「首が悪いんじゃないの?」って、言われた事がありますか?
この「首」からの影響で腕が痛かったり・痺れたりする疾患に頸椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)と呼ばれる疾患があります。
この疾患は、歳を取ると首の骨が変形し骨棘と呼ばれる棘(とげ)状のものが出来て神経を刺激したり・首の骨と骨の間にあるクッション(椎間板)が潰れてきて神経を刺激する場合があります。
更に、このような状態の時に首や肩への無理な運動が加わったり・筋肉のこりによって余計に神経の炎症が強くなって、腕の痛みや痺れが起こります。
なぜ?
腕に痛みや痺れが起こるのかというと、首から出ている神経は、腕に向かって走っています。
その為、首の神経が刺激され炎症が起きると、腕に痛み痺れが起こるのです。
この頚椎症性神経根症の特徴としては、
首を動かすと腕に痛みや痺れが出るのです。そう、「首を動かすと・・」がポイントです。
もし、
あなたが首を動かすと「腕が痛んだり・しびれが出るんだよな~」と思う方は、この頸椎症性神経根症の疑いがあります。
しかし、安心してください。
この頚椎症性神経根症は、鍼灸で改善・緩和を期待できる疾患です。
これとは、別に「頚椎症性脊髄症」と呼ばれる疾患は、手術が必要となるので鍼灸は、不適応です。
話しは戻りますが、
「頸椎の老化で症状が出ているのに良くなるの?」と思う方もいらっしゃると思います。
確かに、骨の変形自体を治す事はできません。
しかし、それだけで痛みや痺れが起こっているのではないのです。
筋肉の凝りで余計に神経が圧迫刺激を受けていたり・筋肉や神経の血行が悪かったり・炎症が起きている為に痛みやしびれが出ている事が多いのです。
鍼灸では、血行を良くしたり・自律神経を整えたり・免疫力を高めたり・筋肉の緊張を解いたりして、自分の持っている治す力(自然治癒力)を発揮できるようにする施術方法です。
頚椎症性脊髄症には、どのような症状があるかというと、
腕のしびれ・痛み以外にも足の方にしびれや力が入りずらくなるという症状が現れます。
足に力が入りずらいので歩行がぎこちなくなります。
この症状以外にも
握力が著しく弱くなったり・ボタンをはめる・字を書きにくい・箸やスプーンがうまく使えなくなったなどの症状があります。
その他
膀胱直腸障害といって、排尿が遅れたり・残尿感があったり・尿失禁が起きたり・便秘になるなどの症状も起こります。
私たち鍼灸師がこのような訴えを聞いた場合は、頸椎症性脊髄症ではないか?と思って「病的な腱反射」が出ていないかチェックします。
あなたも知っているかもしれませんが、
膝の下を叩くと足が勝手に前に動く現象があります。この事を膝蓋腱反射と言います。
脊髄症の方の場合は、
この膝蓋腱反射を行うと正常な方と違って、足が勝手に前に動く現象が強く現れます。この病的な反射が出た場合は、病院での精密検査を勧めています。
もしあなたが、
①腕のしびれ・痛みの他に歩きづらい
②握力が著しく弱くなって、手が上手く動かずにボタンがはめられない・字が書きづらい
③排尿が長くなる・失禁する・便秘になる
などの症状があるようであれば、病院での精密検査が必要です。
検査をして頸椎症性脊髄症ではなくて、頚椎症性神経根症であれば鍼灸で改善・緩和の見込みがあります。
あなたは、電車のつり革を握っていると肩が張って腕にしびれ・痛みが起きませんか?
腕のしびれ・痛みは、中高年の症状だと思っているかもしれませんが、若い女性にも起こります。
若い女性に起こりやすい疾患の一つに「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」があります。
胸郭出口症候群って一体どんな疾患かというと、
「首の筋肉」や「胸の筋肉」あるいは、「肋骨と鎖骨」によって、神経や血管が圧迫され腕のしびれ・痛み・肩の凝りを起こす疾患です。
この胸郭出口症候群には、起こりやすいタイプがあります。
それは、
首が長くて・なで肩・巻き型の女性に多く、事務仕事などでパソコンを使う人・流れ作業で手を良く使う人に起こりやすいと言われています。
冒頭で、「電車のつり革を握っていると、肩が張って腕にしびれ・痛みが起きませんか?」と、あなたに質問をしているのは、この疾患の特徴なのです。
腕を上げていると、調子が悪くなってくるのです。
鍼灸でこの疾患をどのように対応するかというと、首や胸の筋肉を緩める事がポイントになります。
しかし、筋肉にただ鍼を打てば良いというわけではありません。
人によって、自律神経の乱れであったり・瘀血(おけつ)と呼ばれるドロドロ血の影響だったり・免疫力の低下が関係していたりと、ひとりひとり自然治癒力を阻害するものが違います。